約 5,143,502 件
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Assassin s Creed Chronicles:India 項目数:18 総ポイント:1000 難易度:★★☆☆☆(透明マスターがやや難) 今作は収集実績はなくなったので、アムニスシャードも箱も実績には関係なくなった。 その一方、プラスハードでのクリアが必須になった面では難度やや上昇。 プラスハードモードはノーマルクリア後に解禁のため、最短で2周必要。 プラスハードは敵の視界が鷹の目でないと見えない等、難しくなるため、一味違うアサシンはプラスモードでの解除を推奨。 動画が多く上がっているため、操作になれれば全解除はそんなに難しくない。 参考動画 https //www.youtube.com/watch?v=j2tLJP3vEXM list=PLjRn9IUTqS1ApS8Ivba9M1UMxJC7z3-nn 侵入者 メモリーシークエンス1をクリアする 25 ジ・エンド? Assassin s Creed® Chronicles India をクリアする 100 一味違うアサシン Assassin s Creed® Chronicles India を誰も殺さずにクリアする 100 透明マスター Assassin s Creed® Chronicles India をプラスハードモードで誰にも発見されずにクリアする 150 盗賊 発見されずに、スリ、または懐をさぐって100人の敵からアイテムを集める 50 煙に巻く 煙幕を使って敵を100人突破する 50 一石二鳥 マルチキルで敵を200人倒す 50 寝業師 100人の敵をテイクダウンする 50 閃光と共に去りぬ ヘリックスブレンドを使って敵を100人突破する 50 痕跡を残さず ヘリックスブレードを使って敵を100人倒す 50 影のように スタイル評価シャドウゴールドを30回達成する 50 アサシンのように スタイル評価アサシンゴールドを30回達成する 25 サイレンサーのように スタイル評価サイレンサーゴールドを30回達成する 25 安定したコンボ メモリーシークエンスでスコア倍率を最大にして、2セクションで維持する 25 迅速な救出 メモリーシークエンス3で、ハミッドを5分以内に救出する 50 光より早く メモリーシークエンス4を9分以内にクリアする 50 名射手 メモリーシークエンス8で、ダメージを受けずに砲撃する番兵を倒す 50 象より早く メモリーシークエンス9を7分以内にクリアする 50 盗賊 アイテムがいっぱいで取得できない場合はカウントされない。 宝石や鍵等のアイテムもカウントされる。 一味違うアサシン テイクダウンは問題無い。 鷹の目で黄色く光る敵(メイン、サブ目標のターゲット)はキルしても問題無い。 ライフルでの射撃セクション、タイムアタックのシーケンスでのキルも問題無い。 ただしメモリー4/5は崩れる壁や光る床で敵が死ぬとアウト。予めテイクダウンしておくのも手。(仕掛けを見せるイベントで自動的に死ぬ敵は問題無い) 面クリア毎に実績の進捗で確認を推奨。 迅速な救出 変装して門を通過した後の塔を上る場面の所要時間(ロープでつながった警鐘の説明が出てから)が条件。 1層目 天井につかまった状態からLTで丸まらないと敵の視界を回避できないので注意。 2層目 外壁は視界が動かないうちにジャンプで飛び移る。内部は無視(外壁だけで次の層に行ける)。 3層目 隠れ場所で兵士(常にいる兵士と扉を出入りする兵士がいる)をやり過ごして通過。常にいる方はサブ目標の1人でもあり、サブ目標目当てに隠れ場所からテイクダウンしておくと4層目がやりやすくなる。 4層目 右側のルートで床の縁を使えば、縁から上がるときだけ視界に注意すれば楽に突破できる(警鐘は縁を使って回避できる)。 回数関連実績 チェックポイントリスタートでもカウントされる。 ただ、チェックポイントリスタートで特定セクションを繰り返す形だと実績と同条件でアンロックされるはずの各スタイルの衣装がアンロックされない。 衣装のアンロック条件が実際には各スタイルのゴールド評価を獲得したことがあるセクションの数である可能性があり、特にアサシンは取れるセクションが少なくコスチューム獲得の難度が高い模様。 メモリー8の2回目の狙撃セクションの前にいる2人を処理してもアサシンやサイレンサーにならないバグ(左端で2人接近している状況からダブルキルで処理してもシャドウゴールドになる)がある模様で、メモリー8はアサシンゴールドを取れるセクションが1つしかない。 閃光と共に去りぬ 7面で柱ダッシュの連続の後、扉の前でヘリックスブレンドを実行して稼ぐ。 一石二鳥 メモリー10中盤の10人倒すところで2回稼げる。 中層右の2人組に天井から急降下(ヘリックスブーストが目印)→その左の兵士の背後(床の線を参考に)でしゃがんで待機、もう1人が来て表示が変わったところで実行。 ちなみにこの2つの間には「右側の上下層を往復する兵士に、床の縁から下層の扉に向かって煙幕を投げてその兵士をキル(死体処理含む)」「右下兵士の近くのロープにチャクラムを投げて兵士を爆殺」を実行できる程度の時間はある。 名射手 順番は決まっている模様? プラスハードはライフ1固定→撃たれれば死なので、透明マスターの解除過程で解除できる。 象より早く 最後の戦闘まで含めてのタイムなので注意。 ちなみに6分以内でクリアすると本実績およびグラップルフック速度上昇の他に煙幕所持数増加も獲得できる。 光より早く タイムアタック系の実績の中で最もシビア。 まともに挑戦すると中々難しいが、下記動画を参照。 3 05辺りで大幅にルートをショートカットできるポイントがあり、この通りに進めば1分近くタイムを余してゴールできる。 https //www.youtube.com/watch?v=vxXDc9kv5nc 痕跡を残さず ヘリックスブレードはノーマルクリア後に解除のため、2週目以降でないと解除できない。 マルチキル状態では発動しないため、マルチキルにならないように暗殺を実行し、ヘリックスブレード(暗殺中にYボタン)を実行する。 メモリー3の変装道具を集める段階でベルトを持つ兵士からベルトをすり取った時点でチェックポイントが記録されるので、そこからその兵士+中層両サイド+上層巡回中の兵士の4人を殺った後チェックポイントリトライで手早く回せるか。 透明マスター 恐らくこれが最難関。 ライフ1固定+敵の視界が鷹の目でないと見えない等の条件で、見つからずにステージをクリアしていく必要がある。 見つかった場合はその時点でチェックポイントリトライすればOKの模様。 メモリー10の10人斬りのところは、上記の一石二鳥の要領から中層左の隠れ場所に煙幕→出てきたのも含めて2人キル→下層に出てきた兵士を暗殺→左下兵士を爆殺がタイムアタックと未発見を両立できる方法か(なお10人斬り後出てきた兵士の調査状態については回避不可の模様?)。 (要検証)自身が見つからない形で敵を倒した後、その死体が他の敵に確認された場合はOK?(メモリー10の10人斬りの場面において、シャンデリア真下の兵士を投げナイフでシャンデリアを落として倒した直後に自身は天井裏に隠れ、死体が発見されただけでも進捗には影響はなかったが、そもそもメモリー10はタイムアタックステージとなるためクリアだけでいい可能性あり) 場面によっては暗殺やテイクダウンで周囲の邪魔な敵を減らしておくのも有効。また、メモリー10を一度12分でクリアしておけば(これ自体はノーマルでもよい)チャクラムを敵の頭に当てることでも倒せるようになるので活用するのもあり。 一味違うアサシン同様、面クリア毎に実績の進捗で確認を推奨。 参考までに、プラス及びプラスハードにおけるスコア理論値(全セクションシャドウゴールド+サブ目標達成)およびゴールド目標タイムは以下の通り。 ※海外では3本セットのパッケージ版もある模様だが、Xbox Oneではそちらでも各ダウンロード版と同じ扱いの模様? ※PS4では3タイトルそれぞれのダウンロード版と3本セットのパッケージ版が別トロフィーとなっており、「ジ・エンド?」の解除条件がChinaと同様の「全ステージでスコア理論値もしくはゴールド目標タイムを記録」となっており、また3本セットのみのPS Vita版(パッケージ/DL版とも)もPS4パッケージ版と同様の仕様の模様。 メモリー スコア/タイム 1 9770 2 7840 3 7930 4 10 00 5 6 00 6 11370 7 10 00 8 10490 9 6 00 10 8 00 メモリー10はヘリックスバー増加の目標タイムが9分なのに対し、ゴールド目標タイムは8分。 他のタイムアタックステージはアップグレードを両方獲得できるタイムがゴールド目標となっている。 UBISoft Clubリワード チャレンジ 内容 U 慈悲 番兵をテイクダウンする 10 恋人 メモリーシークエンス1をクリアする 10 友 ハミッドを救出する 10 先駆者の真実 メモリーシークエンス5をクリアする 20 もう何も用はない アレクサンダー・バーンズを倒す 40 テンプル騎士を出し抜いた ウィリアム・スリーマンを倒す 40 1周クリアすればすべて完了する。
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ASSASSIN S CREED UNITY 【あさしん くりーど ゆにてぃ】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション4Xbox OneWindows 7/8/8.1 メディア PS4/One BD-ROM/ダウンロード併売 Win ダウンロード専売 発売元 ユービーアイソフト 開発元 ユービーアイソフト モントリオール・スタジオ 発売日 2014年11月20日 定価 PS4/One パッケージ版 8,400円 ダウンロード版 7,500円 Win 通常版 8,400円 ゴールド版 10,200円(*1) レーティング CERO Z(18才以上のみ対象) 判定 アップデート前 クソゲー アップデート後 賛否両論 改善 ポイント 舞台はフランス革命期のパリシリーズ最大の賛否両論作不具合多すぎて会社が謝罪現在はそれなりに遊べる ASSASSIN S CREEDシリーズ 概要 ストーリー 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 統べよ、思い。重ねよ、闘志。 概要 『ASSASSIN S CREED』シリーズのメインタイトル8作目。 これまでの命名パターンを考えれば「アサシンクリード5」だが、開発者によれば新世代ゲーム機に作られた新たな出発点ということで「5」のナンバリングは与えられなかった。 舞台は『3』の数年後、フランス革命期のパリ。新たな主人公アルノと彼の幼馴染でテンプル騎士団に所属するエリスを中心に描かれる。 今作からアニムスが製品版になったという設定になり、名称も「ヘリックス」に変更。ゲームにも新たな試みを多数取り入れており、発売前には大きな期待が寄せられた…のだが。 ストーリー 1789年、フランス革命期のパリ。ベルサイユ宮殿で何者かに父を殺害された(*2)少年アルノ・ドリアンは、その際に知り合った少女エリスの父デ・ラ・セール卿に引き取られ、エリスと共に成長していった。 19歳になったアルノは、エリスがとあるパーティーのためベルサイユ宮殿に行ったことを知り後を追うが、目の前でデ・ラ・セール卿を殺害され、その殺人の罪を着せられてしまう。 投獄されたバスティーユ牢獄で父の知り合いだったアサシンと出会ったアルノは、父がアサシンだった事を知り、彼の教えを受けて牢獄を脱出する。 しかし、帰ったアルノを待っていたのは父の意志を継ぎ、そして復讐のためテンプル騎士団に入ったエリスの姿だった…。 特徴 操作システムの刷新 『3』で一度変更が行われた操作だが、今作で再び操作を変更。遊びやすさを重視した調整となっている。 フリーランはRT(R2ボタン)で行えるのは変わっていないが、今作ではAボタン(✕ボタン)を押しながらだと上方向に、Bボタン(〇ボタン)を押しながらだと下方向に移動をするようになった。 Lトリガー(L2ボタン)押し続けでしゃがみ移動、障害物の近くでAボタンで物陰に隠れるカバーアクションが使えるようになった。カバー状態からの暗殺も可能。 新装備とカスタマイズ ファントムブレード これまでの投げナイフや吹き矢等にあたる遠距離武器で、同士討ちを発生させるバーサクダートも使用できる。 リロードが少し遅いという違いがあり、アサシンブレードのように手首に仕込んで使用する。 ギロチン銃 DLC「Dead Kings」をプレイする事で入手出来る斧と臼砲を組み合わせた武器。グレネードランチャーおよび両手斧として使える。 武器や防具が店に行かずともメニュー画面から購入可能になった。また、「信条ポイント」を払う事で性能をアップグレード出来るようになった。 信条ポイントは後述のスキル使用で暗殺したり、素早く戦闘から逃走するといったアサシンらしい行動を取ると累積されていく。 スキル 今作では装備品での強化だけでなく、獲得したシンクロポイントを消費することでスキルを習得し、アルノ自身の性能を強化できるようになった。 攻撃のバリエーションや各種投擲武器の追加、ステルス性能や生存性が上がるといった内容。 なお、シンクロポイントはメインミッションや協力ミッションをクリアする事で累積されていく。 習得できるスキルはストーリーを進めていくと順次解放されていく。 ブラックボックスミッション ターゲットだけを指定され、暗殺の仕方や潜入の仕方はプレイヤーが考えるという自由度の高いミッション。 一応、攻略のヒントになるサブ目標も表示されるが、達成しなくても問題はなく、フルシンクロ条件とも関係しない。 いかに敵の警戒網をかいくぐり、暗殺を達成して逃走するか。全てはプレイヤーの観察力にかかっている。 オンラインプレイ 今作では独立したオンラインマルチ専用モードは存在せず、シングルプレイ中にオンライン協力で遊べる「協力ミッション」「強奪ミッション」が追加された。 このため以前は別途扱いであったスキルや装備はシングル・マルチで共用するほか、これに合わせて協力時専用のスキルも追加された。 ミッションによって参加可能人数が設定されており、2人~4人でプレイする。もちろん単独でのプレイも可能だが、効率が悪く、難易度も高くなる。 新たにクラブ(いわゆるクラン)を設立出来るようになった。クラブ同士の対戦要素もある。 ブースト 一定時間アルノの性能を強化するシステムで、使用には「ヘリックスクレジット」が必要になる。要は何度でも使える課金要素。 ヘリックスクレジットはメニューのEストアから何度でも購入出来る。 その他の新要素/変更点 敵から逃げた際、最後に敵が自分を目撃した「最終目撃地点」が表示されるようになった。敵はこの地点を捜索しに来るので、素早く逃げるか隠れるかする必要がある。 今作での収入獲得は各地区にある「社交クラブ」の修復となっている。拠点となるカフェ・テアトルに行った後にこれらを修復出来るようになり、資金収入が増えたり、専用のミッションを受けられるようになる。 薬が復活し、任意での回復が可能になった。ただし、所持数量はかなり少なくなっている。 評価点 細部まで美しく表現されたパリ 本作よりゲームエンジンが、『III』から『ROGUE』まで使われていた「Anvil Next」を新世代機向けにバージョンアップさせた「Anvil Next 2.0」となり、グラフィックはさらに進化を遂げている。 ユービーアイソフトの本拠地であるフランスが舞台のためか、歴代シリーズの中でも凄まじいほどの作りこみを見せている。 1分の1サイズで作られた非常に広大なマップに加えて、内部に入れる建物も多く(スタッフインタビューによれば約4分の1が可能)、フランス革命前後の華やかながら様々な場所で軋轢が見られる世界観は好評。 ヴェルサイユ宮殿のような華やかな建物や住人の衣装にも華やかさが見られる一方で、人々が暴動に近い状況で集会を行っていたり、断頭台が設置されていたりと革命へ向かう熱気が感じられる。 また、街中を歩く人々の数も歴代最高クラスに多く、シリーズで最も賑やか。小さな路地だろうとひっきりなしに人が歩き回り、広い場所では処理落ちするほどの集団が形成されている様は圧倒的。 ステルスが重要な今作だが、このお陰で簡単に市民に紛れることが可能になっている。 街の群衆は4つのグループ(過激派・衛兵・自警団・市民)と3つの行動パターンに分類され作られており、それぞれ自然で動きのある描写がなされている。 有名な建造物では、ノートルダム大聖堂やルーブル美術館(宮殿)など多彩なランドマークが用意されており、パリ観光の気分は十分味わえる。特に制作に1年かけたという前者は、外装はもちろん内部の作りこみも圧巻である。 今作の現代編にあたる要素であるサブミッション「ヘリックス断裂」では、別の年代のパリが舞台になる場合もあり、作中の年代ではまだ存在しないエッフェル塔なども登場する。 装備の種類増加 防具の装備箇所が頭・胸・腕・腰・脚と大幅に増えており、それぞれの装備がグラフィックに反映される。 いつでもメニューからカラーリングを変えることもできるため、自由なファッションを楽しめるようになった。特に初期装備一式やそれを基にした「アルノシリーズ」は人気が高い。 なお、装備品をアップグレードするとアイテムの所持数上限が上がったり、ライフが増えたり、ダメージが加算されるといった効果が得られる。 装備のシリーズごとに効果(近接・遠距離・耐久・ステルス)の傾向は大きく異なるので、上位互換を除けば単純な優劣は存在しない。 過去シリーズの主人公の衣装も用意されており、こちらは全身装備となっている。あくまでグラフィックが変わるだけで、性能自体は他の装備品のものになるお洒落装備。 信条ポイントを消費して装備カラーも変更できる。 武器種も多く、片手武器、長柄武器、大型武器、ピストルに加え、狙撃用のライフルも登場した。 サブミッション、収集物も非常に豊富 サブミッションの1つとして、パリの街中で発生した殺人事件を解決するミッション「殺人ミステリー」が用意されており、今までのシリーズにない面白さで好評を得た(*3)。 鷹の目を使って死体や証拠品を調べ、容疑者から情報を聞き出して推理し、全ての証拠が出揃ったら犯人を告発するという形式で進む。 証拠品などは鷹の目で強調表示されるので簡単に見つかるが、具体的に誰が犯人かは自力で推理する必要があり、頭を使わせてくれる。 間違った人物を告発すると報酬が減ってしまうので、一発で犯人に辿り着ける推理力が試される。 他にも、アスレチックメインの「ヘリックス断裂」・複数の連続した物語となっている「パリ・ストーリー」・謎めいた四行詩をヒントに街中を探索して隠されたシンボルを見つけ出す「ノストラダムスの謎」など、趣向を凝らしたイベントが豊富。 収集物もおなじみ宝箱の他に、トリコロールシンボルやナポレオンのニ角帽などが町中に散らばったり隠されたりしている。 協力/強奪ミッション 手軽にオンライン協力が遊べるこれらのミッションも好評を得た。これらのミッションはマップ画面からも開始出来る。 ミッション開始時にマルチとソロを選択出来、現在待ち受け中のプレイヤーがいる場合は近くを通ると呼びかけてくれるので、手軽に参加出来るようになっている。 マイクラブを設立出来るようになったので、気の合うメンバーと手軽にプレイ出来るのも良点。 特に最高難易度のミッション「ベルサイユ行進」は複数人での協力プレイが前提の作り(*4)で、協力プレイの楽しさを存分に味わわせてくれる。 ミッション内容も短いながらちゃんとストーリー性があって本格的。 データベース シリーズおなじみのミニ辞典。本作に登場する人物・ランドマーク・歴史的事件・アイテムなどの豊富なウンチクや解説が収録されており、パリの歴史やフランス革命の読み物としても楽しめる。 さらに、シリーズおなじみ「博士くんキャラ」のショーンによる皮肉とユーモアを交えた註釈も付いてくる。 賛否両論点 フリーランや操作 フリーランはR2で自動的に建物の間や穴といった軽い隙間を飛び越える様になり、Aボタン(✕ボタン)で登る・Bボタン(◯ボタン)で安全に降りるという操作になった。 これにより自由度が非常に高くなっており、上下方向への移動を任意に行えるようになった上(*5)、アクションにも現実のパルクールにおけるトリックが多数取り入れられ、よりスムーズな移動が可能になった。 なお、地上を走行する際もボタンを押していれば障害物を乗り越えたり、くぐったりすることが出来るためスムーズに走ることが出来る。 ただし、誤爆がなくなったかと言えば別の話で、状況によってはやはり誤爆してしまうことがある。特に登れる筈なのに中々登ってくれない、ちょっと降りたいのに大きく降りてしまうといったちょっとした誤爆はちょいちょい起きる。 また日本語CS版では従来の決定・取り消しの○×が、海外式に反対になっている。 好みの分かれるストーリー・主人公 フランス革命という魅力的な舞台にもかかわらず、メインストーリーにはろくに関わってこない。メインストーリーはあくまでフランス革命という大きな事件が起きている最中のフランスを舞台に、革命とはあまり関係なく個人的な敵討ちと恋人を守る為に奔走する主人公・アルノといった内容である。 一応、革命が勃発した「バスティーユ襲撃」などの一連の事件は描かれるが、これまでのシリーズに比べると扱いは薄い。 ただし、アルノの目的が革命に関わることではなかったので、致し方ない面でもある。 これに関しては『ASSASSIN S CREED III』において「暗殺者なのにあまりにも歴史の表舞台に出て活躍しすぎ」という指摘も関係しているのではと思われる。 有名なフランス革命の中心人物達とストーリーとの絡みが薄い。 かの有名な恐怖政治家マクシミリアン・ロベスピエール、ジャコバン派のジョルジュ・ダントン、革命家のテロワーニュ・ド・メリクール。ギロチンの発明者ジョゼフ・ギヨタンと死刑執行人シャルル=アンリ・サンソン。 他には化学者ラヴォアジエにトマス・ペインやコンドルセetc…といったまさに革命期フランス偉人オールスター状態だが登場するのは大抵サブミッションとオンライン協力のみ。この他の歴史上人物は数多く登場するが、大半はチョイ役かゲスト役的に登場。本編のみプレイしているとまったく関わること無く終わることも。 本編でちょこっと名前が出たと思ったら、いつのまにかメインストーリーの影で処刑されて退場していた…なんて日常茶飯事である。これも史実との兼ね合いもあり仕方ないと言えば仕方ないのだが。 メインストーリーで終盤まで関わる史実の偉人達は評議会のオノーレ・ミラボー、あとはナポレオンとサド侯爵くらい。有名な出来事なのにメインストーリーで偉人がほぼ関わらないことに関しては不満の声が多かったのか、次回作『SYNDICATE』では多少改善されている。 ルイ16世に至っては登場してることに気付きにくく、いつの間にかデータベースに登録されているという状態。その後も出番は無いに等しく、人によっては生首しか登場してないと勘違いすることも。 アルノは基本的にデ・ラ・セールを殺害した者たちへの復讐が第一で行動し、アサシンの信条を無視する場面やそれをアサシンの評議会に糾弾される場面も多い。 彼自身、激情家な性格で、義理の父を殺された事や愛しのエリスを護るために戦うという人間らしい感情が強く出ているキャラクターである。良く言えば人間くさいが、悪く言えば幼稚で未完成な人物と言える。 これまでの主人公も復讐が根本にあったものの、信条を忘れることはなく、復讐だけに囚われる描写は少なかったので、人によっては拒否反応が出ることとなった。 復讐鬼であると同時に、テンプル騎士に育てられたアサシンという特異な生い立ち故に両組織の融和を望む穏健派でもあり、それがさらなる不和を招いている。 + ネタバレ そのため信条そっちのけで復讐優先の暗殺はもとより、テンプル騎士団の者(エリス)を勝手に匿うなど独断行動が目立ち、終盤で評議会から除名・追放処分を言い渡される。 シリーズを通して見ても作中で降格させられた1のアルタイルなどはいたがアサシンをクビになる主人公は前代未聞である(*6)。 一応フォローすると普段の彼は、エツィオに似た機知と社交性に富んだ青年貴族として描かれている。 これまでの主人公が序盤から何らしかの形でリーダー的な立場にあったのに対し、アルノは何ら意思決定権が無い下っ端であり、幹部との繋がりも薄い。 したがってリーダーシップを発揮する場面もなければ権限もないことが独断的な印象を強めている。 戦闘 カウンターやキルストリークが廃止になった。これにより慣れないうちは多数に囲まれると袋叩きにされて死にやすく、シリーズの中でもステルスの比重が大きいバランスとなっている。 前作までは攻撃ボタン1つでカウンターも受け流しも出来たのに対し、本作では攻撃と受け流しが別のボタンになり、更に敵の動作に応じて受け流しと回避を使い分ける必要がある。 そのうえ道具メニューで選択中の道具がやや分かりにくくなっており、前作同様に道具選択中も時間が止まらず、かつ敵の動きはスピーディになっているため、情報量は増えてるのに考える猶予は減っているという状況に。 特に敵の銃撃は威力が高いにもかかわらず、人間の盾が廃止されたため、ある程度敵の近くでないと使えない回避アクションか煙幕を使うしかない。 また、スナイパーの性能が非常に高く、遠距離から簡単にこちらを見つけて来るうえに一撃で6ライフ程度削って来る攻撃力を持っており、本作最大の脅威となっている。 メインシナリオで潜入する場所には必ずスナイパーが配置されている上、お互いがお互いをカバーしあっているので、戦闘状態になってしまうと狙撃されて即死の可能性が高く、理不尽に感じる。 CS版は後述のフレームレートの問題もあり、さらに難易度が向上してしまう結果となった。 まともに戦うと死にやすいということは、それだけステルスの重要性が上がっているとも言える。 上記のスナイパーをあらかじめ排除して安全を確保すれば難易度も下がっていくので、ある意味リアルと言える。幸いスナイパーはミニマップに表示されるアイコンが他の敵と異なるので確認しやすい。 これまでより装備の性能が重要になっており、装備を充実させるだけでもかなり楽に戦うことが出来る。 ブラックボックスミッション これまでは暗殺方法が指定される事が多かったため、大幅に自由度が増した。初期シリーズの作風に戻ったとも言える。 ただし、サブ目標が存在するため、結局プレイを強制されていると言う声もある。 確かに「特定の敵から鍵を盗め」など一見達成しなければならないような目標も存在するが、実際は攻略を有利にする程度の要素でしかなく、必ずしも達成する必要はない。 鍵のかかった宝箱と扉 今作では新たに鍵のかかった宝箱や扉が登場し、鍵開けスキルを使って開ける事が出来るようになった。 実際に鍵を開ける際は上下するバーを特定の場所で止めるQTEを突破する必要があり、鍵破りの緊張感を楽しめる一方、プレイヤーによっては単に面倒になっただけとも感じられる。 なお、鍵開けの際には消費アイテム「ロックピック」を必要とし、QTEに失敗すれば折れて失う。難易度の高い鍵ほどバーの動く速度が速くなるが、上級鍵開けスキルを修得すれば速度が低下する。 ギャンブルの廃止 オープンワールド要素の一環としての、シリーズに毎回登場する当時のギャンブルやテーブルゲームで小銭を賭けて遊べるミニゲームが今回はない。 問題点 大量のバグと最適化不足 バグの存在自体はこれまでのシリーズでもあったが、今作では群を抜いて大量のバグが発生し、苦情が相次いだ。 主なバグとしては、最適化不足によるフレームレートの低下やゲームのクラッシュの頻発、ゲームが進行出来なくなる、など枚挙にいとまがない。 現在はアップデートにより、ある程度は解消されているが、3Dアクションによくあるバグや未だに不安定なミッションも存在する。 また、元々群集の人数が非常に多いこともあってCS版や要求スペックギリギリのPCでは処理落ちしやすく、ロード時間も非常に長くなっている。 最終的にユービーアイソフト モントリオールのCEOが謝罪する事態に発展し、シーズンパスを購入したユーザーには同社のゲームを1つ無償で提供する補償プログラムが実施され、シーズンパスは廃止されることとなった(*7)。 コンパニオン関係の問題点 本作に先駆けて配信されたコンパニオンアプリ『ASSASSIN S CREED UNITY COMPANION』との連動要素が用意されたのだが、ゲームと正常に同期する事が出来ず、セーブデータが消えるなど多数の問題を抱えていた。 結果的に第5弾アップデートでコンパニオン関連の要素はアプリをプレイせずとも全て解放済みになるという措置が取られ、一応の解決は見た。 問題は発売前にアプリをプレイしていた熱心なプレイヤーの存在である。彼らが本編のためにアプリをプレイした時間は無駄になったため、当然怒りの声が上がった。 スキルシステム これまでのシリーズでは最序盤から使用できたアクションまでスキルに割り振られてしまったため問題視されている。 特にダブルアサシン・ダブルエアアサシン・銃の使用・体制崩し・ベンチに座ったり壁に寄りかかって紛れる環境ステルスなどは、スキルを修得するまで使えない。一部は特定のシークエンスクリアまで解禁はお預け。 特に銃については敵側は序盤から普通に使ってくるので、一方的に不利になってしまっている。そこまで制限する必要はあったのだろうか。 一応、変装などの新アクションも修得出来るが、単にプレイを窮屈にするだけの要素となってしまった。 口笛の削除 口笛とは、隠れた場所で使用する事で近くの敵をおびき寄せ、安全に暗殺出来る重要なアクションで、ステルスゲームらしさを強調する要素のひとつであった。 しかし、今作では何故か使用できなくなっており、隠れ場所にいても敵がなかなか近寄ってこない、もしくは近寄りすらしないため、不便さを感じることとなった。 本作でおびき寄せて暗殺するには、あえて敵の前に姿を晒して警戒状態にして、調べに来たところを暗殺するというなんともまどろっこしい手段を取る必要がある。 また破裂して敵をおびき寄せる「かんしゃく玉」が追加され、狙った位置に敵を誘導する事自体は可能。ただし、弾数制かつ手投げアイテムという関係上、藁束などに隠れながらの使用は出来ず、確実に自分の近くに引き寄せられる口笛に比べると使い勝手は悪い。 不評だったためか、次作『SYNDICATE』では復活した。 鷹の目の仕様変更 これまでは任意に通常状態と鷹の目状態を切り替える事が出来たが、今作では鷹の目に時間制限が設けられており、一定時間すると強制的に解除されてしまう。 また、一度使用するとクールダウンが必要になり、連続使用は不可能。一応、装備品で使用時間の延長とクールダウンの短縮ができるが、シリーズに慣れたプレイヤーほど面倒に感じる仕様となった。 マーキングもなくなったが、その代わりなのか最初から建物を透過して敵を確認できるようになってはいる。 乗り物がない 今作では街中を高速で移動出来る乗り物が登場せず、フィールドもかなり広くなったために移動の面倒さが目立つ。 一応、マップ画面からの高速移動(ファストトラベル)はあるので、これを使えば大幅に時間を短縮できる。 だが、今作では多くのサブミッションや収集物がその近くまで行かないとマップに表示されなくなったので、ミッション探しに時間がかかるようになってしまった。 DLCのタイムセイバーパックを購入すれば表示されるようになるが、前述のバグとの複合で表示されないのがバグか仕様か分かりにくくなってしまった。 舞台の狭さ マップが等身大スケールとなった引き換えに、探索可能な地域はシテ島とその周辺のみと非常に狭い。 セーブデータが1つしか作れない。 メニュー画面からリトライはできるものの、1ミッションごとにぶつ切りになり、現代パートや冒頭のジャック・ド・モレーのパート(チュートリアル)はリトライできず、しばらく間を開けて1からやり直すのには向いていない。 どうしても最初からやり直したい時はセーブデータを消すか別垢を使用すればよいが、タイムセイバーアイテムは失われる。 総評 シリーズ最高の作りこみで描かれたパリのマップは非常に素晴らしく、ボリュームたっぷりのオープンワールドや様々な新要素も評価できる部分は多い。 しかし、デバッグ不足やハードの性能を考えずに作りこみ過ぎた事が災いし、あまりにも問題が多かったため会社が公式に謝罪するまでに至ったのは残念な事である。 複数回のアップデートを重ねた現在では、大きな問題は解消された事もあり、元々ゲームの持っていた面白さやポテンシャルの高さを評価する声も多くなっている。 ただ、完全にバグが消え去ったわけではなく、ストーリー面などは好みに左右される作風のため、プレイヤーによって大きく評価が割れているのが現状である。 結果的にシリーズで最も賛否の激しいタイトルとなり、シリーズを毎年発売する姿勢が見直されるきっかけとなった。 余談 今作はシリーズの中でも残酷描写の強い作品なので、苦手な人は注意。 意識がある状態で足をノコギリで切断する、アップでギロチンで切断した生首を見せてくるなど、目を背けたくなる描写をメインストーリーでガッツリ見せられる。 Win版はシリーズでは唯一全地域で日本語音声を収録している。 『III』以降、SteamやAmazonといった特定の店舗で購入した場合のみ日本語音声を楽しめていたが、今作ではこの縛りがないのでどこで買っても問題ない。 『ノートルダムの鐘』との関係 1996年公開のディズニー映画『ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)』では、『ASSASSIN S CREED』シリーズに先駆けて、主人公が建物をアクロバティックに昇り降りしたり足場を飛び移るといったアクションを披露していた。 本作はそんな『ノートルダムの鐘』と同じ舞台が登場し、同じようにノートルダム大聖堂をよじ登ったりできるゲームでもある。 本作にはビクターとヒューゴという兄弟が登場するが、この名前は、上記映画の元になった原作小説の作者Victor Hugoと同じである。 2019年4月に起きたノートルダム大聖堂の火災を受け、50万ユーロの寄付及びWin版本作の無料配布が行われた(参照)。 『ASSASSIN S CREED VALHALLA』のDLC「パリ包囲戦」でも9世紀のパリが舞台となる。 時代が時代なので共通するロケーションはシテ島ぐらいだが、比べてみれば本作の1分の1スケールのマップが如何に凄まじかったかがわかる。
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Assassin s Creed Chronicles:Russia 項目数:17 総ポイント:1000 難易度:★★☆☆☆ 最低2周クリア必須。 攻略動画 https //www.youtube.com/playlist?list=PLjRn9IUTqS1Aw-IHmWqFM-Y1hFxhvMG7v 最後の任務 メモリーシークエンス1をクリアする 25 娘は生きている メモリーシークエンス3をクリアする 25 彼女だけで メモリーシークエンス6をクリアする 25 選択 メモリーシークエンス8をクリアする 25 影のように 評価シャドウゴールドを30回達成する 50 アサシンのように 評価アサシンゴールドを30回達成する 25 サイレンサーのように 評価サイレンサーゴールドを30回達成する 25 慈悲深き射手 メモリーシークエンス7のオレロフの狙撃セクションで、敵を1人も殺さない 50 我が同胞 メモリーシークエンス8、9を誰も殺さずにクリアする 25 眉間に一発 敵100人にヘッドショットを決める 25 ショッキング 敵25人を感電させる 50 やりくり上手 3人の敵を同時に感電させる 50 あっという間 敵25人にヘリックスブレードを使う 50 幽霊列車 一度も敵に警戒されずに、メモリーシークエンス4をクリアする 50 別々の道 Assassin s Creed® Chronicles Russia をクリアする 150 コンボマスター 一度もスコアコンボを途切れさせずに、メモリーシークエンス1以外のいずれかのメモリーシークエンスをクリアする 150 真のアサシン Assassin s Creed® Chronicles Russiaをプラスハードモードで一度も敵に警戒されずにクリアする 200 サイレンサーのように メモリーシークエンス8開始直後に、電気を消して2人をテイクダウン後、穴にぶら下がった時点で評価が出るので、その時点でチェックポイントリスタートで稼ぐ。 なお、特定のセクションを繰り返す方法だと実績進捗とコスチューム獲得の進捗に矛盾が発生する(実績の方だけ進みコスチューム獲得のためのカウントは進まない)模様。 コスチューム獲得条件は実際には指定のスタイルグレードを獲得したセクションの数? 慈悲深き射手 メモリーシークエンス7にて、スナイプ時にヘッドショット以外で敵を無効化する。失敗した場合はリスタートでも解除される。 終盤の屈んでいる敵を撃つとヘッドショットになってしまう可能性があるので注意。立ち上がった時に撃つと良い。 我が同胞 進捗はトラッカーで確認できる(50%なら一方のみ不殺クリア済)。 なおメモリーシークエンス9のサブターゲット対象となっている科学者は条件に含まれない(スコア理論値との両立可能)。 メモリーシークエンス9のアナスタシア操作時、高台から下を覗き込んでいる敵は、少し距離をとって笛吹き→数歩右に移動→ヘリックスブレンドで向かってくる敵をスルーすればよい。 眉間に一発 2周クリアで足りない分はメモリーシークエンス7開始直後で稼ぐと良い。開始直後のアナスタシア援護で3人ヘッドショットしてチェックポイント再開が効率的。 ただ、メモリーシークエンス7はゴールド目標の10分を狙うとなると意外と難しいため、それを狙って練習しているうちに達成している場合もある。 ショッキング メモリーシーケンス8で稼ぐ。 「やりくり上手」のポイントをチェックポイントリトライで繰り返すと効率が良い。 やりくり上手 メモリーシークエンス8で水たまりに入っている2人と眠っている敵をまとめて感電させる。(水たまりに撃ち込むことで電気を流せる。) あっという間 メモリーシークエンス6をPLUSモードで開始し、最初の敵にヘリックスブレード(暗殺直後にYボタンで敵を消す)を繰り返すのが早い。 真のアサシン キルやテイクダウンは問題ないので、動画を参考にして時間をかければ解除可能。 1面クリア毎に実績の進捗が進んでることを確認しておくこと。(アラートなしでクリアできてるかどうかの確認方法がないため) プラスハードで後述のスコア理論値(全セクションシャドウゴールド+サブ目標達成)を取ったステージをメモしておくのも有効(ただしプラスでも同じ理論値なので注意)。 メモリーシークエンス7は一部必ず見つかってしまうポイントがある模様。 2回目の狙撃セクション後アナスタシアに切り替わってすぐの、ハンドルで窓を開けた直後は確実に発見される(敵が撃とうとした瞬間にオレロフが撃ってくれる)。 また、同じ建物の最上階も「口笛で開いている窓に誘導してオレロフに撃たせる」「見つからずにドアを開け、ハンドルを見張っている兵士を暗殺後ハンドルで窓を開く」のどちらでも死体が発見されることによる警戒は回避できない。 また狙撃セクションでの敵の警戒は条件に含まれていない模様。 そもそもタイムアタックステージとなるメモリーシークエンス7(と10)はクリアだけでカウントされる可能性はあるが、このポイント以外は見つからないよう進めた方がよい(余談だが、冒頭プレイリストのメモリーシーケンス7は時間短縮のため一部ポイントでわざと見つかっている(敵を窓に誘導してオレロフに撃たせることで対処))。 メモリー7の2か所除いて無警戒クリア(狙撃セクションについても警戒させていないが、そこまで徹底する必要はない) https //youtu.be/ZcsUvDFDh18 なお、メモリーシークエンス9の中盤で本来いない兵士が出現するバグが発生する場合がある。 本来コードを取った後の出口になるポイントで兵士が棒立ちになり道をふさいでいる場合、煙幕を使った直後に頭上に降りて即座に出口に向かったところシャドウゴールドでクリアできた。 ちなみにこの場面において目標の表示がバグっていた(「アサシンを警戒させない」「コードを入力してドアを開ける」が達成済になっていた)が、目標表示がバグっていても問題の場所に兵士がいなかったこともあるため因果関係は不明。 おまけ プラスおよびプラスハードにおけるスコア理論値と、タイムアタックのゴールド目標タイム メモリー スコア/タイム 1 6200 2 7800 3 5520 4 5080 5 8760 6 5760 7 10 00 8 9200 9 10240 10 6 30 UBISoft Clubリワード チャレンジ 内容 テイクダウン 最初の番兵をテイクダウンする 最後の任務 メモリーシークエンス1をクリアする シャープシューター メモリーシークエンス3でアナスタシアを銃手から救う カザン三部作 メモリーシークエンス5、6、7をクリアする 救出 クレムリンでアナスタシアを発見する タンクバスター メモリーシークエンス10で戦車を倒す 1周クリアすればコンプリート。 「シャープシューター」は中盤でオレロフが機関砲手を倒した際に、「救出」はメモリーシークエンス9中盤の操作キャラ交代のタイミングで解除される。 隠し動画 +ネタバレ注意 ネタバレ注意 シリーズ3作のそれぞれに、特定の場所に4桁の数字が隠されたポイントがあるステージが3つずつある。 タカの目を使うと4桁の数字が出現する。 Chinaメモリーシークエンス3、サブ3人目のいる船にある箱 メモリーシークエンス7、サブ2人目を過ぎ建物内に入った後奥側(画面上では左側)の隠れ場所の上 メモリーシークエンス9、サブ2人目のブロックを過ぎた後の建物の中 Indiaメモリーシークエンス2、象2頭を過ぎ折り返した後のカギのかかった建物の中 メモリーシークエンス3、変装道具のコートの手前にある箱をハンドルで動かす メモリーシークエンス8、1回目の狙撃シーンで正面の建物の壁 Russiaメモリーシークエンス1、ポールの先で口笛を吹いて屋根の上の兵士をまく場面の建物の中 メモリーシークエンス8、スタート地点 メモリーシークエンス10、最後の戦車との戦いで登場するガトリング兵の背後 合計9つの数字を、メモリーシークエンス10をクリア後のスタッフロール終了後、もしくはメニューの「コード」で入力すると……
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ASSASSIN S CREED IV BLACK FLAG 【あさしん くりーど ふぉー ぶらっく ふらっぐ】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション3Xbox 360Wii UMicrosoft Windowsプレイステーション4Xbox OneNintendo Switch(*1) 発売元 ユービーアイソフト 開発元 ユービーアイソフト モントリオール・スタジオ 発売日 【PS3/360/WiiU/Win】2013年11月28日【PS4】2014年2月22日【One】2014年9月4日【Switch】2019年12月6日 定価 【PS3/360/WiiU/Win】7,770円(税込)【PS4/One】8,820円 レーティング CERO Z(18才以上のみ対象) 備考 Switch版の単体販売はなし 判定 良作 ポイント シリーズの新たな出発海賊にしてアサシンの主人公パワーアップした海戦要素もはや別ゲーとも言えるゲーム性現代編もリニューアル尾行メインミッションが煩わしい ASSASSIN S CREEDシリーズ 概要 ストーリー ゲーム内容 追加、変更点 愛船「ジャックドー号」 復活した要素 マルチプレイ ダウンロードコンテンツ 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 立ち向かえ 自由のために己の信条のために。 概要 『ASSASSIN S CREED』シリーズのナンバリング第4作。据置用タイトルとしては通算6作目となる。 前作『ASSASSIN S CREED III』において、一作目より続いていた現代編が一応の完結をみたため、本作はシリーズにおいて新たなスタートと言える作品になっている。 タイトルの「BLACK FLAG」は黒地に髑髏が描かれた海賊旗を指し、本作の舞台は18世紀初頭の「海賊黄金時代」末期となっている。広大なカリブ海や点在する島々、実在の都市などを自由に探索できるオープンワールド形式3Dアドベンチャー。 『III』の主人公「コナー」の祖父にあたる「エドワード・ジェームズ・ケンウェイ(*2)」が主人公となる。 本作は『III』に続く「ケンウェイ・サーガ」の第2作でもある。 現代編も、主人公や舞台が一新されている。これまでのアサシン側から世界を救うための戦いとうって変わり、アブスターゴ社が本格的にアニムスを用いてエンターテインメントに進出しようとしており、本作はその過程での調査といったものになっている。 ちなみに、『III』と同時発売された『ASSASSIN S CREED III LADY LIBERTY』は、アニムスを利用したゲームの初期作という設定であり、作中でも言及されている(*3)。 ストーリー アブスターゴエンターテインメント社は、アニムスを一般家庭に普及させるためのゲーム機「アニムス・オメガ」を市場投入し、キラータイトルとなれるVR体感型ゲームを開発していた。大衆の心を掴むためにうってつけな題材として、海賊黄金時代を舞台にしたゲームの開発のため、2013年10月29日、新人が「リサーチ・アナリスト」として入社する。そして新入社員(現代編主人公)はとある海賊の記憶を追体験しながら、作品に使えそうなデータを集めていくのだった。 しかしこれは表向きの話であり、テンプル騎士団の思想を受け継ぎ人類支配を目論むアブスターゴ社は、究極の監視装置となる『かつて来たりし者たち』が造った古代の遺物『観測所』を手に入れたがっていた。回収したデズモンド・マイルズ(前作までの主人公)の遺体から得た遺伝子記憶をリサーチ・アナリスト達に読ませ、『観測所』の所在を知る「エドワード・ケンウェイ」という海賊の記憶を入手しようとしている。 1715年のカリブ海、エドワード・ケンウェイは海賊として乗船していた船がアサシンに襲撃され、さらに嵐で船は難破し、ある島に流れ着く。同じく流れ着いていたアサシンと敵対した末倒したエドワードは、アサシンの衣装と所持品を手に入れ、彼がアサシンを裏切り、とある人物と接触を試みていたことを知る。金の臭いを嗅ぎつけたエドワードは、同じ島に流れ着いていたボネットと共に、船で島を脱出することに成功する。身分を騙りその人物に接触したエドワードは、そこで大いなる力を秘めた「観測所」なるものと、そこに至る鍵である「賢者」なる人物の事を知る。しかし、報酬に満足できないエドワードは、自身で賢者に接触しようとするも正体が露見、移送船に捕らわれてしまう。だがそこで同じく捕らわれていたアドウェールと共に脱出し、他の海賊も解放しつつ、船を奪って嵐の中を逃げ切った。エドワードは手に入れた船を「ジャックドー」と名付け、自身の野望のため「観測所」を求め海賊船船長としての道を歩み出す。 アブスターゴの真の思惑など知る由もなくゲーム開発者として仕事をこなしていた新入社員だったが、ある人物からハッキング行為に協力するようハメられ、普段の仕事の裏で何かが動いている事を感じ始める。そして事態は思わぬ方向に向かって行き、過去と現在が交錯する。 ゲーム内容 基本的には『III』のシステムを引き継いでいるが、いくつか変更された部分がある。特に、自由に海を移動して海賊行為が行えるのが大きい。 エドワードは剣と銃を持つが、剣を両手に持って戦うスタイルで(*4)、銃は最大4挺まで持ち歩ける(*5)。連続発射による制圧力はかなり高い。 街にある「よろず屋」で武器や衣装の購入ができ、「港長」の元で船のアップグレードや弾薬の補充、船の修理が行える。恒例の歴代主人公の衣装もあり、さらに今作では船も各主人公をイメージしたものにできる。 追加、変更点 これまでずっとあった「武器ホイール」が無くなった。今作では十字キーの上下で武器、左右で道具を選ぶという方式になった。 十字の中心から上下左右何番目に何が入るかが固定されており(*6)、例えば左1がピストル、下1が剣、下2が素手といった具合である。 選んだ装備はそのまま記憶されるが、選び直す際は再び十字の中心から選び直す形になる。例えば、剣を選択した状態で素手にしたい場合は、下を1回ではなく2回押さなければならない。 『III』に比べ装備品はかなり整理されており、特に道具は狩猟用の罠や囮は一切無くなった。本作でも野生動物を狩って素材を剥ぐ要素は残っているが、直接攻撃して倒すのみとシンプルになった。 一方で新たな道具も登場し、『LL』に登場した吹き矢が加わり、一時的に眠らせる「スリープダート」と、発狂して周囲に襲いかかる「バーサークダート」が使える。他にも「宝の地図」といったものがあり、宝の位置を示す簡単な絵が描かれている(*7)。 『ASSASSIN S CREED BROTHERHOOD』で登場し、ずっと存在していた「弟子システム」が無くなった。 武器ホイールと弟子システムの廃止により、それらに割り当てられていたボタンは、リロードと(*8)その場所にある施設や宝箱、入手できるアイテムが分かる位置情報に割り当てられた。 タカの眼で視界に敵を入れているとそれらの敵はマーキングされ、タカの眼を解除しても赤く着色されたようになる。その状態になると、建物の陰に入るなどして本来見えないはずの状態でも、透視したように姿が見え続けるようになる。 手に入れた動物の皮などで、ピストル所持数を増やすホルスターにライフ上限を上げる装備や、弾薬所持数を増やす入れ物などが制作できる。 高速移動地点の開放が、多くはその場に降り立つだけでよくなった(*9)。 ビューポイントの一部も、シンクロ後高速移動地点として使えるようになった。さらに、ビューポイントから見下ろすと、マップに表示されるアイコンの場所が確認できるようになっている。 最初から海賊であるためか、「悪い噂」に相当するものが無くなった。一方で、海上で船を襲うと「手配度」が付き、海賊ハンターに狙われるようになる。手配度が上がると、より強力なハンターが追ってくる。各地にいる役人に金を払うことで手配度を消す事ができる。 街にある酒場では最初ならず者に絡まれ、全員叩きのめすことで開放され利用できるようになる。『III』にもあったボードゲームの他に、戦力となる船員の補充や(*10)輸送船などの情報も入手できる。 各地の奴隷農場には倉庫があり、管理者からスリや強奪で鍵を手に入れると中の物を盗み出せる。空になった倉庫はしばらく経つとまた一杯になる。 実績とは別に「アブスターゴ・チャレンジ」というものがあり、「~を何回行う」などの条件を規定数達成する毎に、チートなどの報酬が手に入る(*11)。 メインミッションのクリア後に、内容の好き嫌いを5段階で評価するといったものがある。 愛船「ジャックドー号」 『III』で登場して好評だった海戦要素が、本作では大幅に強化されている。『III』では海洋ミッションを選ぶと専用ステージに切り替わったが、今作ではシームレスに船を乗り降りして自由に広大な海を走らせ、行き交う軍艦や交易船団を攻撃できるようになった。他の船に乗り込む事もできるが、これもシームレスに行われる。戦闘中や荒天時以外では停船時に舵輪を離すことができ、船から飛び降りたり、船内に入って装備や衣装の変更、船のアップグレードに外観の変更、交易艦隊(後述)が行える。操船中は望遠鏡を使うこともでき、遠方の地名が分かったり、他の船の船種・強さの目安であるレベル・国籍と船名に加え、積荷も確認できる他、マーキングしてミニマップで追うことも可能。 今作では停船からハーフセイル、フルセイルと加速した状態でさらに加速すると、「最大船速」が出せる。この状態ではカメラが引いて船全体が見えるようになり、最も速く移動できる。荒天時や戦闘中にはできず、船や陸地に接近した状態では自動で解除される。 船の攻撃システムに関しては大幅にアレンジが加えられた。今作では砲弾選択という形ではなく、カメラが向いている方向で攻撃方法が切り替わる方式になった。購入して新たに追加される武装もあり、アップグレードで素材や金を消費して強化もできる。 前方を向いていると「連鎖弾」を撃てる。攻撃範囲は狭いが、着弾すると敵船の速度を低下させられる。弾数制限は無い。 側面を向いていると「通常弾」を撃てる。攻撃範囲が広く、弾数制限は無い。 後方を向いていると「樽爆弾」を投下できる。海に浮かび、接触すると爆発してダメージを与える(*12)。使用時に消費される。 船体を攻撃した際に露出した弱点や、海に浮かぶ爆弾に対して「旋回砲」を発射できる。今作ではボタンを押し続けると自動でロックし発射する。弾数制限は無い。敵船に横付けして乗り込み時には自分で照準して5発まで撃てる。 側面を向いている時、照準をつけずに発射ボタンを押すと「重砲」を撃てる。近距離では高い威力があるが、専用弾を消費する。 「臼砲(*13)」というのもあり、これは専用のボタンと照準で狙いを定めて発射する。他の砲と異なり上空から降り注ぐように攻撃し、射程が長く威力も高いが専用弾を消費する。 大砲以外に船体の前方に突き出した衝角(ラム)もあり、敵船に体当たりするラム・アタックも健在。 敵船を撃沈寸前に追い込むと、マストが折れ船体が炎上して戦闘不能になる。こうなると敵船への乗り込みが可能になり、接近してボタン長押しで乗り込み状態に移行する(*14)。 まずはグラップリングフックを投げて引き寄せていき、この間のみ主人公が旋回砲を自由に使用し援護できる(*15)。完全に接舷すると船員が敵船に乗り込み甲板上での白兵戦に移る。 乗り込んだ後は「敵兵を~人倒す」などの条件を満たすと、敵が降伏して船を制圧できる。高レベルの船になるほど条件が厳しくなる他、「火薬樽の爆破」、「旗を切り落とす」などの条件が追加されることもある。仲間の船員も戦っており、敵を倒してくれるが逆に倒されてもいくため、手ごわい船ほど主人公が奮戦する必要がある。 制圧後はアイテムや金、船員を入手した後、敵の処遇を決めることができる。「船を解体してジャックドー号を修理する」というのがいつもあり、他に「敵を解放して手配度を下げる」、「交易艦隊(後述)に送る」というのもある。 乗り込まずに攻撃を加え続けると撃沈させることもでき、その場合は海上に浮上した積荷や船員を回収するのみになり、得られるものは少なくなる(*16)。 乗り込みとは違うが、全滅して爆発寸前の船が漂っている事もあり、主人公が乗り込むとカウントダウンが始まり、その間積荷を回収できるが、0になる前に脱出しないといけない。 ケンウェイの交易艦隊 本作における主な金策の一つ。『III』の輸送隊よりは『LL』の交易船団に近いが、やや複雑化している。最初から所持している船に加え、制圧後手に入れた船を各航路のミッションに送り込み、それぞれ決められた時間後に帰還すると金を入手できる。他に美術品なども手に入る。 送り込むには交易品や船の性能など条件を満たす必要がある。帰還後は一定時間同じミッションには送れない。ミッションを成功させると新たな航路が増える事もある。 航路にはそれぞれ「危険度」があり、安全でない航路では船がダメージを受け、最悪失う危険もある。交易艦隊では戦闘を行うことができ、これは航路別に所持する船を3隻まで選び敵の船と戦い、勝利するとその航路の危険度が一段階下がり、同時に交易品や宝石が入手できる(*17)。 船の所持数には制限があり、戦闘や船を解体して手に入る「宝石」を消費して上限を増やせる。宝石は交易艦隊にいる船の修理でも消費する。 海の砦 各地には砦があり、接近すると攻撃を受ける。この砦と戦うこともでき、最初は大砲が並ぶ防衛線を船からの艦砲射撃で攻撃し、全て破壊すると上陸して乗り込めるようになる。砦の内部では船員と敵兵が戦っており、ここで将校を規定数倒すと敵が降伏し、司令官室に行くことができるようになる。そこで司令官を倒すと(*18)砦を乗っ取れる。 砦を攻略すると、そこの海洋ミッションなどが開放される他、マップ上で周囲のアイテムの位置などの詳細が明らかになる。さらに、付近の敵船を勝手に攻撃したりする。 銛漁 海上の特定地点でボタンを長押しすると、専用のボートに乗り換え、銛でサメやクジラを狩る事ができる。見事仕留めると狩猟と同じく、皮や骨といった素材を入手できる(*19)。 潜水鐘 ストーリーを進めると、「潜水鐘(*20)」を入手して特定地点の海底を探検できるようになる。水中では酸素ゲージが徐々に減っていき、尽きると今度はライフが減っていくので、その前に潜水鐘に戻るか、空気溜まりや空気樽で息継ぎをする必要がある。宝や断片の他に、接触するとダメージを受けるクラゲやウニ、近づくと噛み付かれるウツボなどの障害物や敵と言えるものもいる。特にサメは危険なので、沈没船や海藻に隠れてやり過ごす必要がある。参考動画 伝説の船 マップの四隅には、一般の船と隔絶した強さを持つ船がいる。それぞれ専用の登場ムービーで現れ、特徴的な戦法で向かってくる。 復活した要素 大きくシステムの変わった『III』を引き継いでいる一方、復活したと言える要素もある。 金を払って雇う者たちが復活し、傭兵にあたる「飲んだくれ海賊」、娼婦にあたる「踊り子」がいる。 ハト小屋で依頼を受ける暗殺コントラクトがあり、標的だけ提示され方法は自由だが、戦闘状態にならないとボーナスが入ったりする。 ゲーム自体とは関係ないが、タイトル画面で放置すると独自のムービーが流れる(*21)。 マルチプレイ これまではテンプル騎士の養成といった設定があったが、今作ではアニムス・オメガを使った「オンラインゲーム」という扱いになっており、冒頭でそれを説明するムービーが入る。 本作も様々なモードがあるが、「ゲームラボ」という独自のルールを設定できるものがある。 ダウンロードコンテンツ 自由の叫び 本編で副船長として活躍したアドウェール(アド)を主人公にした作品。1735年からポルトープランスを中心に展開し、自身も奴隷だったアドが逃亡奴隷と協力しながら、奴隷解放のために戦う姿を描く。単体のゲームとしても販売されている。 システムは本編と同じで、コンパクトにまとめたような内容だが、武器の剣が「マチェット」に、ピストルが「ラッパ銃」に替わっている。ラッパ銃は1挺の大きな銃だが、「散弾」を使用し複数の相手をまとめて撃つ事ができる。 各地で虐げられたり捕まっている奴隷を解放することができ、解放数に応じて報酬がある。本編には無い大きなものでは、農園に潜入し一定数の監督官を倒して奴隷達を逃がすといったものや、奴隷船に護衛艦を沈めてから乗り込み、制圧することで奴隷達を解放するといったものがある。 アヴリーン・ミッション 『LL』の主人公アヴリーンの活躍を描く。システムこそ本作に準じているが、彼女が登場することから分かるように、本作から半世紀は先の時代であり、本編とはあまり関係ない。 評価点 正に海賊の世界 まぶしい陽光、鬱蒼としたジャングル、荒くれどもが集う酒場、いざ海に漕ぎ出せば海賊たちが高らかに歌い、獲物を見つければ舷々相摩す砲撃戦、乗り込んでは火花飛び散る白兵戦、戦いの後は地図を手に宝探し…と、正に多くの人が思い浮かべる「カリブの海賊」そのものの世界がここにある。 今作でも実在の人物、特に「黒髭」をはじめ「バーソロミュー・ロバーツ」など当時の有名な海賊やイギリス・スペインの軍人が多数登場し、主人公・エドワードと関わりながら物語が展開する。 海戦の強化 「海賊黄金時代」という本作の舞台と海戦要素の強化は上手く噛み合っており、純粋に面白さを増している。 戦闘時に向きで攻撃が変わるというのも、追いかける時は連鎖弾で速度を落とし、追いついて並ぶと通常弾や重砲で攻撃、追われているのが分かれば樽爆弾で妨害、と状況に応じて自然に攻撃を変えられるようになっている。 より快適になった部分 タカの眼の改良で陰に入った敵も透かして見えるようになったため、ステルス行動がやりやすくなった。 高速移動地点の開放がシンプルで楽になった。 広大な世界と冒険 マップの広大さが話題になりがちなオープンワールド系のゲームの中でも、本作の広大さは屈指のものである。もっともマップの大半は海であり、普通なら「水増し」と批判されそうだが、本作の舞台やテーマを考えると悪いとも言えない。比較的序盤からかなりの範囲を移動できるようになり、サイドミッションなどに手を出していると全く話が進まなくなるほど。 本作も大量の収集要素がある。宝箱(*22)やアニムスの断片の他にも特殊なアイテムを収集できる。 各地でテンプル騎士狩りの短いエピソードがあり、クリアするごとに「テンプル騎士団の鍵」が手に入る。全て集めると、とある場所の装備が開放される。 各地にあるマヤの石像で仕掛けを解くと「マヤの石」が手に入り、全て集めるととある場所で装備が開放される。 各地でビンに入った手紙を入手でき、内容は単独ではよく分からないが、集めていくとある人物の奇妙な人生を綴ったものになっている。 他にも船乗りの歌のレパートリーが増える楽譜や、ゲームには特に影響しない「手稿」や「美術品」などもある。 現代編でもQRコードのような物を調べると謎の文章が読める「付箋」、コンピュータをハッキングして入手する各種ファイルといったものがあるほか、進行に応じてデスクの隣にフィギュアが追加されていく。 グラフィック 特に水の表現がよくできている。海をとっても穏やかな時から濃霧やスコール、激しく上下し大波も襲い掛かる嵐など多彩な顔を見せる。 フル・シンクロの緩和 『III』で理不尽と言えるほど難易度が上がっていたフル・シンクロだが、今作でも「サブ目標」を全て達成して達成度100%というのは同じだが、かなり難易度が緩和されている。 今作では、1つのミッションでサブ目標がある場合基本2つとなっている。ミッション自体をクリアするだけでは80%までで、サブ目標1つにつき10%追加され、2つで100%となる。『III』ではミッション中にサブ目標を全て達成する必要があったが、今作では1度達成したものはリプレイ時には無視してもよくなり、別々に達成しても100%にできるようになった(*23)。サブ目標が2つと決まっているので、それ以上増えないと分かってプレイできるのも何気に大きい(*24)。 賛否両論点 船関連 本作最大のメインともいえる船での移動及び海戦だが、操作が独特で慣れるのにやや時間やリトライが必要と言える。 船の操作や海戦、海賊行為はメインミッションにも大きくチュートリアルとして割かれているが、それらをクリアすればいざ海賊として大暴れ開始…とは中々いかない。ハーフセイルとフルセイルの操作感の違い、側砲と船主砲・旋回砲や樽爆弾の役割、解禁されて購入することで得られる重砲や臼砲の操作方法などはしっかり身につけないと過酷な海の戦いは生き残れない。 最初のジャックドー号は奪いたてのボロボロの帆船で、装甲も大砲も装備も貧弱。危険度の低い海域でも弱い相手をしっかり選ばないとこちらが海の藻屑となる。しっかり強化していけば逆に自身の何倍も大きいフリゲートや戦列艦などにも余裕で打ち勝てるが、強化には安くない資金と襲撃で得られる素材が必要。慣れないうちは海戦で勝てるようにするための強化のために船を襲って返り討ちにされる…という悪循環に陥りがち。そのため、海戦を理由に本作を嫌うファンも少なくない。 武器ホイールの廃止 武器ホイールが無くなり、十字キーのみで選ぶという本作のシステムは即座に選びにくいようにも思えるが、よく使うだろうものは1段階目に配置されているなど、慣れるとそう不便でもない。選択した装備毎に異なる音が鳴り、間違って選択するのを避けるような配慮も見られる。『III』ではなぜか劣化したようになっていたり、武器と道具の数がアンバランスになっていた事もあり、武器ホイールの廃止自体はまだ分からないでもない。 しかし実際不便が無いわけでもない。画面が止まらずリアルタイムに選ぶしかないため、例えば不意に敵が押し寄せてきて煙幕に切り替えて切り抜けようとしても、逃げたり攻撃をさばいたりでてんやわんやになり、選べなかったり選択ミスなどを起こしやすい。 整理されたといっても道具はやっぱり多めであり、それに対して武器は3つしかなく内一つは素手である。武器を多く持ちすぎるのも変で、敵から奪ったり拾って使えるのもあるとはいえ、上方向はアサシンブレードしかなく、もう一つ何か入れても良かったのでは?とも思える。 なお、本作のUIも全然ホイールではないのにゲーム内では「武器ホイール」と呼ばれている。 弟子システムの廃止 便利なシステムだったので無くなったのは惜しくもある。ただし便利すぎる一面もあった上、主人公が本来のアサシンでなかったり、広大な海を渡り、島や秘境を巡るという本作では無理があるのも事実である。『III』では進化したように見えて、実際は説明不足で分かりにくくなっており、そういう過程を踏まえた上で、無くなった事はそこまで変でもない。 リロードと位置情報 武器ホイールと弟子システムの廃止で、空いたボタンに割り当てられたリロードと位置情報だが、リロードは従来通りの方法もでき、位置情報はマップでも代用できたり、一度収集物などをコンプリートするとほぼ無くてもよくなる。どちらもそれなりには便利だが、2つのシステムを廃止してまで割り当てられたにしては、やや釣り合わないような感もある。 エドワードのキャラクター 本作の主人公であるエドワードは、美人でしっかり者の女性と結婚できたにもかかわらず、分不相応な野望を抱き、期限付きだが家を出て一攫千金を望むも、結局は何も成せぬまま目の前の欲に溺れているような人物である。これまでの主人公は多少傲慢さがあったり、女好きでお調子者だったり、青臭い理想家といった欠点と言えそうな部分はあっても、根は真面目で己の理想や信念に従い行動していたのに対し、ゴロツキのダメ男そのままのような人物である。序盤でアサシンの衣装と身分を手に入れるも、あくまで自分の野望のために行動している。 一応それなりに頭は回ったり情もある人物ではあり、シリーズも新スタートで海賊の主人公というのを考えれば、こういうキャラも新鮮ではある。ただ、やはり違和感や疑問を持つ人もいるかもしれない。そんな彼も話が進めば正式にアサシンとなり、信条を持って行動するようになる。だがそうなるのははっきり言って終盤であり、その変化もそれなりの体験をしたとはいえ、やや極端に感じられる。 (以下ネタバレ注意) + ... 物語の大半を「非凡な才能に溢れているが、傲慢で自分勝手な海賊」として過ごすエドワードのキャラクター像は、プレイヤーの視点によって特に賛否が分かれる主人公である。自身の野望や思い付きで仲間や船員を振り回し、上手くいくこともあれば失敗する場面も何度もある。好意的に解釈すれば、これは「力のない弱者」はただ搾取されるのみの無情な時代であり、エドワードや黒髭がそんな境遇を打開するには、海賊となり「搾取する側」に廻る他なかった、と言えよう。元黒人奴隷のアドヴェールが副船長となり自由と正義の象徴であるアサシン教団の使者役を担っているのは、ある意味その象徴である。 しかし、最初はただ我儘な自由のために力を求め大暴れするエドワード等は、それゆえに徐々に破滅への道を辿ることになる。海賊としての富や名声と引き換えに様々なものを失ったエドワードが最後に守り通したささやかなものが何だったのか…を考察すると、なかなかに感慨深いものもある。 そのため、シリーズ屈指のエンディングと評価する層も、それなりにはいる。物語導入部の描写がやや下手なため、万人にとって感情移入しやすいものではないが。 前述のように本来アサシンではないのだが、実はアサシンの家系だったとか、特に修行した様子も無しに、最初から普通にアサシンの技を使いこなしている。一応素質があったのは確かで、海賊として戦闘経験もあっただろうが違和感は拭えない。 もっともゲーム的にはその方がありがたく、一応それをフォローするような展開もある。 モブキャラのボイス 前作『III』の日本語音声では、新聞売りの掛け声や壁を登る主人公を見た一般人のリアクション等が全て日本語音声で、アメリカ発展期の街の熱気が分かりやすく伝わってきたが、今作のモブはほぼスペイン語のままで、何を言っているかサッパリ分からない。 ローカライズの難しいところである。主人公はイギリス人でスペイン語が分からないままスペイン植民地を旅しているため、周囲の会話が理解できないのは理にかなっているのだが、せっかくボイスが当てられているのに内容が分からないのは物足りなくもある。 現代編の内容 今作における現代編は主観視点になっており、主人公は名前や年齢、人種や性別すら分からない人物となっている(*25)。これはプレイヤーを主人公と一体化させる演出ともいえるが、多少味気なくもある。また、主観視点のため移動で戸惑いやすく、無機質で近代的なオフィスというのもあり、割と狭いとはいえ似た光景も多く、マップで確認しても迷いやすい。 これまでと逆にアブスターゴ側ということで新鮮さもあり、ゲームの開発をしているという独特の雰囲気が感じられる。ハッキングで入手できる情報には新たな情報があったり、予想はしていても改めて知らされる悲しい事実もある。一方でシリーズ経験者にはうれしいサプライズもあったりする。 一方ストーリ上では主人公はあくまで一般の社員同然で、何者かに利用されている内事態が大きくなり、結局よく分からないまま終わるといった内容になっている。何かが起こり始めているのは感じられるが、少なくとも本作だけでは消化不良な感がある。 本作現代編から続くストーリーは日本語版未発売のコミック版シリーズで消化され、その後のゲーム版シリーズでは詳しく語られていない。『Untiy』がコミック版の主人公達を遠回しに手助けする内容であることと、『Syndicate』でコミック版のキャラクター達のメールを読める程度である。 存在が微妙なもの 船は外観を変化させることができるが、はっきり言って艦首像は意図的に見ようとしなければまず見えず、舵輪も操船時には目の前にある割にあまり目立たない。さすがに帆は目立ち印象が大きく変わるが、これも最大船速にしないとあまり見られない。 話を進めると一応拠点や隠れ家と言える場所もでき、アップグレードもできるのだが、船で移動することが多いため拠点という感じでもなく、あまり意味が無い。 そもそも『ASSASSIN S CREED』なのか? 本作のシステムやアクションは正に『ASSASSIN S CREED』そのものであり、過去シリーズとの繋がりも描かれてはいる。しかし本作では主人公が当初アサシンではないことや、海で敵と艦隊戦を行うといった展開が多く、「これって、世界観を借りただけの海賊ゲームなのでは?」とも思えてくる。 ただ、本作はこれまでと遺伝子記憶を追体験する目的が根本的に違っている。「大衆にウケるとにかく面白いゲームの製作」という作中のストーリーは本作そのものとメタ的にリンクしている節があり、その点では決しておかしなことではない。ただ、肝心の海戦システムは賛否両論なのだが。 問題点 これまでもあったもの 『III』でもそうだったが、敵の感覚がかなり鋭く、注意しているつもりでも見つかってしまいやすい。そのため尾行や盗聴といったミッションがかなり厄介である。見つかって即失敗にならない事が多いのは良心的なようであって、実際は押し寄せる敵の相手をしている内に見つかるか見失って結局失敗になることが多く、あまり意味が無い。 攻撃を受け止め爆弾も投げてくる強力な擲弾兵に、主人公より速い軽装兵などの手強い敵も存在し、戦闘も楽ではない。乱戦時は攻撃で割り込まれやすく、高所の狙撃兵は見つかりやすいと共に人間の盾もやりにくく、本当に鬱陶しい。 尾行ミッション 前述の通りストレッサーの高いミッションタイプだが、どう見てもメインシナリオに絡む数が多すぎる。それらの殆どは発見されただけでシンクロ解除になる上、後半になればなるほど、所用時間も長くなる。「海賊として自由を求める」ゲームとしてのコアコンセプトとは真逆のゲーム性を強要されるため、不評の声は多い。 フル・シンクロ関連 達成条件が緩和されたのは純粋に評価していい点だが、やはり面倒なものも多く、特に敵の感覚の鋭さから見つからないようにするものが厄介。「戦闘状態にならない」という文章を見るたび本当にうんざりする。 サブ目標が提示された後にすぐに消えてしまう。メニューで確認はできるのだが、集中していると見逃すこともあり、ミッション完了画面で初めて気付いたりする。 ミッションの自由度は高いように見えても、実際は「推奨ルート」といったものがあるようで、何度もプレイすると足場や仕掛けなどお膳立てされているのが分かってくる。サブ目標もそのルート前提のようなものがあり、初見で大きく外れたルートを通っていると、何を言っているのか分からない事もある。 リプレイでやり直す際にはムービーをスキップしてもいいのだが、完了画面が出るまでのムービーはスキップできず、結構長いものもあり達成度を確認したい場合面倒。 船関連 甲板上は索具や大砲だらけでそこに船員もひしめいているため、引っかかったり掴まったりしてしまいやすい。何気に舵輪に手をかけるまでが少し面倒だったりする。 船着場がある場合、ボタン長押しで自動的に係留する事ができる。それ以外では、上陸できる地点でも海に飛び込み泳いでいく必要がある。船首から長く伸びたバウスプリットや、ロープスイングを利用して遠くに飛び出すことはできるが、どれだけ近づけたつもりでもやはり少しは泳がねばならず多少面倒。 音声関連 これは設定や個人差もあるだろうが、音声が聞き取りにくい場面が多い。低音の声がBGMに負けている場合が多く、特にエドワード役の津田健次郎氏は低い声でボソボソ喋るような演技であり、主人公ということもあり気になりやすい。 一応言っておくと、津田氏は声優経験も長く演技に問題は無い。声も粗野でワイルドなエドワードとよくマッチしており、十分好演と言っていいものである。 現代編で入手できるファイルの中に音声ファイルがあるが、デズモンドの独白は東地宏樹氏が吹き替えたものになっているのだが、ヴィディックがかつて録音したテープはなぜか原音のままになっている。そのため英語が分からない人は、意味不明な会話を延々数分間聞き続ける事になる(*26)。 実は字幕を入れれば翻訳した文が表示されるのだが、字幕が初期設定でオフになっており、なまじデズモンドの方は吹き替えられているので、原音のままに何か意味があるのかただの演出かと勘違いし、気付かないまま放置する可能性がある。 ロケーション 広大な世界を探検する楽しみは確かにあるが、自由に歩き回れるのはいくつかの都市と各地に点在する狭いエリアに限られ、結構陸地もあるのだが大半は上陸もできない崖のような地形である。 『III』に比べれば各地に特色はあるが、やはり歴史ある巨大建造物と言えるものは少ない。ビューポイントに至っては、間に合わせのような見張り台や座礁した船といったものがかなり多い。 次第に単調になる内容 宝箱やアニムスの断片は、各地の小島や小さな浜辺に点在している事が多く、通りすがりに回収してもいいが、全て回収しようとするとやはり面倒な作業になる。 一通りアイテムを製造し終わると、特に狩りや銛漁をする必要が無くなる。一応皮を売れば金にはなるが、『III』の交易のようにさらに何かを作ってより高く売るといった楽しみは無い。 船をある程度強化すればレベル20台の船は難なく制圧できるようになり、30台でも単独なら脅威ではない。危険度の高い海域でも40台は少なく50以上は普通いないため、強化する度手応えが無くなっていく。慣れてくると砲撃戦から乗り込み、制圧に至るまでの戦術が次第に確立されていき、基本的にその手順を繰り返すだけになっていく。最大まで強化しようとすると、必要度が高い金属などを集めるための作業となる。 伝説の船はそういう人のためのものと言え、確かに最大まで強化した船でも楽な相手ではないが、1度倒せばそれまでである。 その他 前作にも登場した消費武器「ロープダート」だが、本作で使用可能になる時期が遅すぎる。全メインシークエンスが12であるのに対して、ロープダートが使用可能になるのはシークエンス11の最後のミッションと殆どメインストーリーの終わりの方。他の装備はチュートリアル要素を兼ねている序盤で粗方使用可能になるのに、これはいくらなんでも遅い。「教団の信条を身に着けたエドワードを見込んで教団長が授けた」というストーリー上の理由付けはあるが…。 総評 『III』で好評だった海戦を大幅にパワーアップさせ、それに相応しい「海賊黄金時代」という舞台で、シリーズの新たなステージに出航した作品。 かなり異なる内容や多少の問題といったものも述べはしたが、ゲームとしての面白さに欠けるかと言えば断じて否である。この世界に馴染んだ頃には、獲物を求めて駆け回る立派な海賊となっている事だろう。 晴れて本作は、一旦完結したシリーズの新たなスタートに成功し、後に多くの続編が制作されていく事となった。 シリーズの中では異端視されることも多いが、同時に本作をシリーズNo.1に挙げるプレイヤーも、また多い。 余談 本シリーズではこれまで主人公が替わるごとにナンバリングが更新され、それ以外は『BH』や『REVELATIONS』のようにサブタイトルのみという法則があったが、本作は据置機用としては珍しいナンバリングとサブタイトルが両方入っている作品となっている。 次作以降はサブタイトルのみというのが標準になり、本作は現状シリーズでナンバリングの入った最後の作品となっている。 シリーズ内では、これまで記憶編の時代は徐々に下っていっていたが、今作は据置機では初めて遡っている。 現代編の舞台が変わったのもあるが、次作以降も基本的には下っている。シリーズの原点を描く『ASSASSIN S CREED ORIGINS』で再び大きく遡った。 ジャンプ改で本作を基にした漫画『アサシン クリード4 ブラック フラッグ 覚醒 (原作 ユービーアイソフト・シナリオ 矢野隆・作画 大岩ケンヂ) 』が連載されていた。内容はオリジナルの部分が多い。 現代編において『Watch Dogs』のブルーム社から届いたctOSのプレゼン資料を読むことができる。また、同作品にはアブスターゴ社勤務のモブキャラが登場している。
https://w.atwiki.jp/xboxonescore/pages/709.html
Assassin s Creed III Remastered 項目数:84 総ポイント:2000 難易度: アサシンクリード3とアサシンクリードレディリバティのリマスター。 単体販売またはアサクリオデッセイのシーズンパスで入手可能。 オンライン実績がなくなっただけで、基本的に360版と同じ。 バグもそのままリマスターされている。 XBOX360版 アサシンクリード3 https //w.atwiki.jp/xbox360score/pages/1693.html ACL|すべてのミッション制約を完了 すべてのシークエンスでフル・シンクロを達成 40 ACL|人間の盾 敵の射撃/一斉射撃を1体の人間の盾で10回防ぐ 25 ACL|コレクター 日記の断片、ワニの卵、マヤの彫像、キノコをすべて集める 75 ACL|ペルソナ・コレクター 3種類の姿ごとのコレクションをすべて完成させる 100 ACL|マチェーテ サトウキビ用マチェーテだけを使って15秒間に番兵を5人倒す(チェインキルは使用禁止) 10 ACL|サバイバー 動物の襲撃を10回切り抜ける 40 ACL|船長 買える限りの船を買う(8) 25 ACL|沼の女王 一度も地面に降りることなく10本の木の上を走る 10 ACL|毒殺 毒矢を使って1人の敵を倒す 10 ACL|変装の名人 3種類の姿のサブミッションをすべてクリアする 10 ACL|日傘 パラソルガンを使って25人の敵を倒す 25 ACL|初めてのドレスルーム 最初のドレスルームを購入する 10 ACL|ドレスルーム完全制覇 すべてのドレスルームを購入する 25 ACL|盗人 5000エキュ、スリ取る 10 ACL|仕置き人 ムチでプレデターアクションを10回行う 10 ACL|時計が足りない 懐中時計をすべて集める 40 ACL|毒 毒(発狂)を使い、敵に5人殺させる 20 ACL|ビューポイントマスター すべてのビューポイントでシンクロする 75 ACL|ビジネスウーマン 商売敵ミッションをすべて完了する 25 ACL|海賊 海賊ミッションをすべて完了する 25 ACL|バイユー熱病 バイユー熱病ミッションをすべて完了する 25 ACL|解放 奴隷解放ミッションをすべて完了する 25 AC3|突然の目覚め アニムスに再接続する 10 AC3|正直者の運命 テンプル騎士団の扉を開き、デズモンドの運命を知る 10 AC3|謎の訪問者 シークエンス1と2を完了 20 AC3|リンゴはいかが? シークエンス3を完了 20 AC3|英雄の誕生 シークエンス4を完了 20 AC3|騎士が泣いた日 シークエンス5を完了 20 AC3|紅茶は英国紳士のたしなみ シークエンス6を完了 20 AC3|白目を剥く シークエンス7を完了 20 AC3|囚われの狼 シークエンス8を完了 20 AC3|海路なら2つを シークエンス9を完了 20 AC3|残酷な予想 シークエンス10を完了 20 AC3|難しい結末 シークエンス11を完了 20 AC3|真実の結論 シークエンス12を完了 50 AC3|完璧主義者 メイン・ミッションを100%完了する 40 AC3|非凡な人 平民のエンサイクロペディアを完了する 10 AC3|特許申請済 フランクリンの発明品を1つ作り、飾りとして使用する 10 AC3|ホーム・パーティー 職人を勧誘し、ホームステッドに定住するのを確認する 10 AC3|完全集合 オプションのキャラクターが、ホームステッドに定住するのを確認する 20 AC3|元祖ゲーマー ホームステッドでファノローナ、モリス、ボウルスのゲームに勝利する 20 AC3|拍手喝采 ウォルコット砦を探索する 20 AC3|宝探し オーク島の謎を解き明かす 20 AC3|乗りかかった船 アキーラ号ですべての海洋ミッションを完了する 30 AC3|請負人 12の私掠船コントラクトをすべて完了する 20 AC3|移動式住宅 アキーラ号をアップグレードする 10 AC3|会員限定 クラブに招かれる 10 AC3|名誉会員 いずれか1つのクラブで、すべてのチャレンジを完了する 20 AC3|大衆の味方 ボストンかニューヨークのすべての地区を解放する 20 AC3|土壇場 ボストン、ニューヨーク、フロンティアへ部隊を送る 10 AC3|風に吹かれて ベンジャミン・フランクリンの年鑑のページをすべて集める 20 AC3|追跡完了 進行状況トラッカーのすべてのエントリーを完了する 30 AC3|関連タスク完了 進行状況トラッカーの50%のエントリーを完了する 20 AC3|串焼き マスケット銃でダブルアサシンをする 10 AC3|サーカス 大砲一発で15人の番兵を倒す 10 AC3|捕食者 ロープダートで5人の敵をつるして倒す 10 AC3|プリンス・オブ・シーフ 護衛を倒すことなく部隊をさぐる 10 AC3|定められた運命 5回人を盾にして砲撃をブロックする 10 AC3|猟師狩り 警戒度高の状態になり、その状態のままイェーガーを10人倒す 20 AC3|極めて優秀 弟子をアサシンのランクに育てる 20 AC3|クーリュール・デ・ボワ 無傷の毛皮をすべての種類の商店で交換する 10 AC3|目撃者 猛獣が敵を倒すのを目撃する 10 AC3|Fin. ~終わり~ クレジットの後にアンロックされるエピローグ・ミッションを完了する 30 AC3|ありきたりなサプライズ 予期せぬ贈り物をもらう (TOKW 悪名) 10 AC3|羊の皮をかぶった狼 狼の衣を使用した状態で、敵を25体倒す (TOKW 悪名) 10 AC3|開拓者 フロンティアのシンクロ率を100%にする (TOKW 悪名) 30 AC3|フリークエントフライヤー タカの飛行で1km移動する (TOKW 裏切) 10 AC3|新たな茶会 ボストンのシンクロ率を100%にする (TOKW 裏切) 30 AC3|余波 熊の力を使用して、敵を125体倒す (TOKW 償い) 10 AC3|ニューヨーク、ニューヨーク ニューヨークのシンクロ率を100%にする (TOKW 償い) 30 秘密の実績 ACL|シークエンス 1 シークエンス1完了 40 ACL|シークエンス 2 シークエンス2完了 40 ACL|シークエンス 4 シークエンス4完了 40 ACL|シークエンス 6 シークエンス6完了 40 ACL|シークエンス 8 シークエンス8完了 40 ACL|アヴリーンの物語、完了 ゲームをクリア(偽りの結末) 40 ACL|真実 すべての市民Eを暗殺し、真の結末を知る 75 ACL|捕食者 タカの眼を使って樹上から吹き矢で敵を倒す 25 AC3|親愛なるダディ 現代-スタジアムを完了 20 AC3|縦横無尽 現代-摩天楼を完了 20 AC3|終了間近 現代-アブスターゴを完了 20 AC3|ウェストポイント・ペイバック ベネディクト・アーノルドを倒す (TOKW 悪名) 20 AC3|不意打ち パットナムを倒す (TOKW 裏切) 20 AC3|国民の心に一番 ジョージ・ワシントンを倒す (TOKW 償い) 20 アサシンクリード レディリバティ ACL|すべてのミッション制約を完了 フルシンクロはストーリーのシークエンスのみで可。 ACL|盗人 町中で暴れて警戒度を上げた後に金を払って下げる。金を払った相手にスリをすると払った金額が戻ってくる。 ACL|毒 一度に5人倒してもらわないと駄目。煙幕で援護可能。
https://w.atwiki.jp/tyrant/pages/274.html
Sacred Assassin 種族:Righteous パック:Homeworld レア度:Rare 攻撃:2 体力:8 待機:4 能力:Protect 3Strike Bloodthirsty 2Weaken Imperial 2 Homeworldパックの表紙を飾りHomeworldパックからのみ入手可能なカード。 2色メタという、どうにも使いづらそうなカード。実際使いづらい。 個々のスキルは強いのだが、Imperial/Bloodthirstyの2色のみを使用するCPUがいないので本領発揮できない。 一応3色や5色デッキはミッションやクエストで登場するが、ImperialとBloodthirstyが常に両方いるという保証はできない。 片方だけ発動しても、Protect 3+αだから決して弱くはないのだが… 攻撃力と待機が壊滅的すぎる。 関連カード 産廃 多色メタカード名 パック メタ種族 SkyCom #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (reward.png) Blight Tower #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (nexus.png) Barracus #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (blight.png) Halcyon s Cleansing #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (reward.png) Overloaded Skycom Zander #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (homeworld.png) Sacred Assassin #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (homeworld.png) Barracus #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (upgraded.png) Nyler ot #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (occupation.png)
https://w.atwiki.jp/pathofexile12/pages/856.html
Assassin s FavourはDivination Cardの一種 交換可能アイテム 入手方法 関連リンク Assassin s Favour 必要枚数 9枚 Dagger By the time their eyes meet, the dark deal has long since been made, and his fate long since sealed. 交換可能アイテム 変換先 Arakaali s Fang Bino s Kitchen Knife Bloodplay Divinarius Goredrill Mightflay Taproot Ungil s Gauche White Wind Widowmaker 入手方法 このカードがドロップするエリア The Marketplace • The Quay • Alleyways Map • Arcade Map • Bazaar Map • Park Map • Port Map カード等のドロップ以外の入手方法 アイテム 必要数 備考 The Gambler 5 Stacked Deck 1 関連リンク 英wiki https //pathofexile.gamepedia.com/Assassin%27s_Favour Divination Card
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/8102.html
「判定不一致修正依頼」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。 ASSASSIN S CREED ODYSSEY 【あさしん くりーど おでっせい】 ジャンル アクションRPG 対応機種 プレイステーション4Xbox OneWindowsNintendo Switch メディア PS4 BD-ROM/ダウンロード併売 One/Win ダウンロード専売 Switch クラウドゲーム 発売元 ユービーアイソフト 開発元 ユービーアイソフト ケベック・スタジオ 発売日 2018年10月5日 定価 PS4/One/Win 8,400円 Switch ダウンロード 無料 シーズンパス 730日/8,400円 レーティング CERO Z(18才以上のみ対象) 備考 Oneパッケージ版は海外限定 判定 良作 ポイント 麗しくも血湧き肉躍る古代ギリシア主人公の性別が選択可能にシリーズのお約束が良くも悪くも撤廃シリーズ最大規模の圧倒的なボリューム海外で物議を醸したDLCシナリオ ASSASSIN S CREEDシリーズ 概要 ストーリー 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 その後の展開 己の運命を選択せよ。 概要 ユービーアイソフトが販売するステルスアクション『ASSASSIN S CREED』シリーズのメインタイトル11作目。 前作『ORIGINS』でRPG的要素が導入されることになり、本作はこのオープンワールドRPGとしての路線を全体的に発展させたものとなっている。 舞台は前作からさらに400年ほど時代を遡った古代ギリシア。 前作はアサシン教団の始まりを描いたいわば「エピソード1」だったが、本作はそのさらなる前日談として「第一文明の遺産」をテーマにした「エピソード0」とも言える内容となっている。 ストーリー 紀元前480年。スパルタの英雄レオニダス1世は、わずか300人の部下と共にギリシア・テルモピュライにて大国ペルシャ軍に勇猛果敢に立ち向かい、名誉の戦死を遂げた。 テルモピュライの戦いから49年後の紀元前431年。レオニダスの孫である主人公はギリシア西部のケファロニア島にて傭兵として日々の暮らしを送っていた。その頃、ギリシアではアテナイを中心としたデロス同盟とスパルタを中心としたペロポネソス同盟間にて、後にペロポネソス戦争と呼ばれる戦乱が勃発し、全ギリシアを巻き込んで戦火は広がりつつあった。島から離れることになった主人公は、二大勢力の戦争に巻き込まれつつも自身の家族と出生の秘密を探る長く険しい旅へと赴くのであった。 そして2017年の現代。英雄レオニダスの槍と何者かの遺伝子が付着した本が発掘される。 アブスターゴ社からアサシン教団側へとなし崩し的に参加することとなったレイラ・ハサンは、遺物に残されしDNAを基に2400年以上もの時を越え、さらなる過去世界で何があったのかを垣間見ることとなるのであった。 特徴 2人の主人公 シリーズで初めてゲーム開始時に主人公の性別を選べるようになった。 常時2人の主人公を切り替え、並行して育てることになる『SYNDICATE』とは違い、今作は途中で最初に選んだ性別を変更することはできず、選ばれなかった性別の主人公は作中では個別のキャラクターとして登場する。 公式設定では女性主人公であるカサンドラが正史という扱いであるが、男性主人公であるアレクシオスを選んでも一部のセリフが変更されるだけでシナリオ上の相違点はない(詳細は余談を参照)。 どちらの主人公も前作同様「鷹の目」が使えないが、代わりとして本物の鷲であるイカロスがサポートしてくれる。性能的にも前作のセヌとほぼ同じ。 また、前作のアニムスパルスに相当する「透視」アビリティは、デフォルト装備ではなくなりアビリティポイントを割り振る必要はあるものの、有効範囲内の敵をマークする能力がついたため、育ちきればイカロスが呼べない洞窟内で重宝する。 選択 本作の特徴的なポイントで、過去作ではメイン・サブクエスト共に一本道となっていたが、本作では会話中の選択肢でシナリオ分岐が発生し、同じクエストでもプレイヤー自身の選んだ選択によって結末が変化するようになった。 会話によってはキャラクターの生死も左右し、現在進行中のクエストのみならずその後発生しうるクエストにも影響を与えることもある。 ちなみに、中には選択肢によっては関連する人物と男女関係になる…という物もあるのだが、古代ギリシャという時世もあって同性同士で愛を深める展開にすることも可能(*1)で、ロールプレイの幅は広い。 どのキャラクターも主人公の言動をしっかり覚えており、かなり後になって「お前はあの時〇〇と言ったな」と追及されることも。そのようにして些細な選択が後に大きな影響を及ぼしていく。 クエストは前作同様メイン・サブに加え新たにサポートクエストというクエストも登場した。 クエストの目標自体が1つのクエストとして細分化されていて、サポートクエストを全て達成すればそのクエストが進行するという、前作の一部DLC内でのクエスト形式を正式に導入したもの。 その他、主にメインシナリオ関連で達成が任意なものもあり、こちらはクリアしていると本編攻略がスムーズに進みやすくなる(*2)。 装備品 前作『ORIGIN』では装備の名前ごとにPERK(特殊能力)が固定されていたが、今回は一部のPERKがランダム付与になり、さらに1つだけ任意の能力を付与するシステムが導入された。 コモン・レア・エピック・レジェンドのレアリティがあり、基本的にレアリティが高いほど同じレベル帯での能力が高く、PERKも多く備わっていることは変わらない。 エピックは最多の3PERKを持っており、レジェンドについては2つのPERK+重複不可の強力な固有PERKまたはセット効果がある。 それに加え、さまざまな条件で追加されていく「彫刻」を刻むことで、好きなPERKを1つだけ追加付与できる。他のPERKへの上書きも自由に行える。 前作では盾のみだった防具類が『UNITY』のように頭・腕・胴・腰・足の5ヶ所に増加。 頭防具の非表示や装備の見た目変更機能もあるため、性能と着せ替えを両立できる。 武器に関してはおおよそ前作を踏襲。 ただし、ダーツ等のガジェットが廃止され各種効果を付与した矢という形で弓矢に統合され、素材を消費して矢を自分でクラフトできるシステムが追加された。 弓矢よりも敵に気づかれにくいガジェットが使えなくなったことで、投げ物に頼ったステルス排除はやや難しくなっている。 弓自体も前作における「狩人の弓 (溜め撃ちで威力が上がる)」に統合され、「捕食者の弓 (射程が長く、弾道をコントロールできる)」と「拡散の弓 (複数の敵を同時に撃つ)」の能力はアドレナリンアビリティとしてセットする形になった。「速射の弓」もDLCで同様にアビリティとして追加されている。 前作から引き続き、課金コンテンツとしてギリシャ神話をテーマにしたものなど、ユニークな装備品類も販売されている。 前作のレダの店に相当する「オリンピアのオイコス」で専用通貨のオリハルコン鉱石とストアアイテムが交換可能。ガチャに加えて週替り品も並ぶ。 ただし、オリハルコンはUbisoftアカウントに紐付けされる課金通貨のため、リセマラはできなくなった。 オリハルコンはデイリー、ウィークリークエストの達成報酬で得られる他、マップ上にも大量に配置されているため、時間はかかるが無課金で目的のアイテムを手に入れることも可能。 国力と征服戦争 本作の売りの1つが「征服戦争」で、百人以上の兵士が敵味方に分かれて乱戦するという、これまでの『ASSASSIN S CREED』に無かった大規模戦闘を体験できる。『SYNDICATE』のギャングウォーをより大規模にしたようなもの。 各都市国家には「国力」が設定されており、「兵士を殺す」「軍需物資を燃やす」「指導者を暗殺する」「軍資金を盗む」などで国力を下げられる。 国力が下がると情勢が「強大」「衰退」「脆弱」と変わり、国力が高い状態では指導者の警備が厳重で手を出しづらく、下げていくと街中の警備に回ったり、街を追放されたりされて警備が薄くなるので暗殺しやすくなる。 どの都市国家も「スパルタ」か「アテナイ」どちらかの同盟国で、国力が「脆弱」まで下がると敵側の都市国家の軍勢が攻めてきて征服戦争が起きる(*3)。この征服戦争に、「防衛側」か「攻撃側」を選んで参加できる。 領土内にあるスパルタかアテナイの陣営に居る指揮官に話しかけ、傭兵として参加を表明すると、戦場に場面が切り替わり征服戦争が始まる。参加を表明しないかぎり戦争は始まらず、国力は徐々に回復する。 戦場では既に敵味方入り乱れて戦っており、双方に戦力ゲージがある。敵の兵士や指揮官、傭兵を倒すと敵の戦力ゲージが減っていき、ゼロにすると勝利となる。 逆に味方の戦力ゲージか主人公の体力がなくなると敗北。シンクロ解除にならない代わりにリトライもない。 敵側も名のある強力な傭兵を雇い、戦闘中に名乗りを上げて参戦してくることがある。 例えばスパルタの同盟国で征服戦争に「攻撃側」で参加して勝利すると、その都市はアテナイの同盟国に変わるが、「防衛側」で勝利すると所属は変わらず国力はMAXに戻る。参加した陣営が敗北した場合の結果は、逆になる。 征服戦争に勝利すれば懸賞金がすべて解除される。また、基本的に攻撃側のほうが難易度が高く、その分報酬も多め。 なお、防衛しても攻撃しても都市の所属が変わるだけで、シナリオの変化は無い。また、指導者を殺害しても国力が回復すれば新しい指導者が赴任するので、基本的に征服戦争ができなくなる事態は発生しない。 アビリティ 前作に引き続きスキルツリー制が採用されており、アビリティポイントを消費して新たな能力を習得できる。 近接・弓矢・暗殺の3系統なのは前作と同じだが、変化点としてパッシブタイプのスキルが減り、アドレナリンゲージを一定量消費して発動するアクティブスキルが大幅に増えた。 アクティブスキルは使用ごとにわずかにライフを回復するが、[弓矢]と[それ以外]それぞれで一定数しかセットしておくことはできないため、戦い方によって使うものを決めておく必要がある。 また、一定レベル到達が習得条件となっているものが多く、他アビリティ習得が条件のものは条件となっているスキルを強化する少数に限られるため、選択の自由度も上がっている。 スキル自体のレベルアップも可能となり、威力を上げたりデメリットを軽減したりといった効果がある。 アビリティポイントは前作同様、レベルアップまたは古代の墓探索など特定ロケーションの攻略で得られる。カンスト後も一定経験値ごとにポイントを獲得できる点も変わっていない。 また、LV50に到達すると「熟練度」が解放され、アビリティポイントを消費して70以上の様々な能力を各20段階強化できる。前作のマスターアビリティのようなカンスト後の能力強化に相当するシステム。 アップデートによってレベルキャップも50 → 70 → 99と引き上げられた。熟練度を含めれば全てを強化するには1000以上のアビリティポイントが必要になり、キャップに達した後の育成のやり込み要素としては充分なボリュームとなっている。 コスモスの門徒 テンプル騎士団や古き結社に相当する、本作の敵勢力となる組織。例によって構成員はギリシア中を牛耳り、所属を隠して散らばっている。 構成員は40人以上いるが誰が門徒なのかは初期段階では不明で、手がかりを集めて正体を「暴露」させる必要がある。 メイン・サブクエストの進行や各地の探索によって条件を満たせば、その構成員の名前と現在位置をマップに表示できる。 ちなみに、メニューから参照できる構成員のプロフィールでも当初はローブと仮面を着用しているため特定は難しいが、仮面の形状から性別だけは判別できる。 手がかりを入手していない状態でも殺害可能になっている人物もいるが、隊長クラスと同等に強めになっているので、準備せず襲った場合は苦戦を強いられる。偶発的に殺害した場合でも、その後に正体を暴露できる。 全員仕留めずともエンディングを迎えることは出来るが、構成員は全員「レオニダスの槍」を強化するために必要な特殊素材を1個ずつ持っている。 さらに構成員をすべて倒せば、最後の黒幕の暴露に至り、対峙するクエストが出現する。 レオニダスの槍 主人公の祖父である英雄レオニダス1世が使っていた槍の折れた穂先。アサシン教団発足よりも遥かに昔の時代のためにアサシンブレードが存在しない本作では、主人公は第3の武器としてこれを非常に多くの場面で常用する。 各種アサシン系攻撃のみならず短剣を装備した場合はこの槍と剣の二刀流になる、ジップラインを降りる際などに使うだけでなく、シナリオ上でも第一文明人が作ったオーパーツということが判明していくなど重要な武器。 コスモスの門徒を一定数倒して十分な「秘宝の欠片」を集めることで強化できる。これによって、各アビリティによるライフ微回復量やアドレナリンゲージとスキルレベルの最大値、近接アビリティスロットなどがアンロックされていく。 傭兵 本作では主人公以外にも多くの傭兵が活動している。基本的にこちらから喧嘩を売らない限りは敵対しないが、油断すると返り討ちにあう強敵揃いとなっている。 レジェンド級の装備を持つ傭兵もおり、倒せばそれらの装備が手に入る。 また、ランクと大まかな格付けの「ティア」があり、メニューで自分より右に表示される傭兵を倒すことで上がっていく。 ティアが上がると鍛冶屋等の金額割引や懸賞金の減額など様々な恩恵が受けられる。 懸賞金と賞金稼ぎ 「一般市民や兵士を殺す」「軍の船を沈める」「物を盗む」といった行動を第三者に目撃されると賞金首になり懸賞金がかけられる。 そして懸賞金が一定額を超えるとマップにいる傭兵が賞金稼ぎとして、主人公を見つけると問答無用で襲い掛かってくるようになる。過去作の悪い噂や手配度、前作の警備兵に近いシステム。 懸賞金はおとなしく支払うか、かけた人物(≠目撃者)を気づかれずに殺す、あるいは征服戦争に参加して勝つことで解除可能。平常時の時間経過でも金額が下がっていくので、ほとぼりが冷めるまで人里を離れるのも手。 ただし、クエスト展開の一環として強制的に賞金首にされることもあり、その場合は懸賞金は解かれない。 基本的に現場を目撃されなければ懸賞金はかけられないので、気づかれずに行動することの重要性が増している。逆に傭兵と戦いたいなら、あえてある程度の懸賞金を上げておびき寄せるのも手。 アドレスティア号 序盤で主人公が船長となるガレー船。この船を自由に操り海を移動できる。 過去作の乗船同様強化要素がある。強化はメニューからいつでも行える。 ファストトラベルのポイント、予備のインベントリ、クエスト受注の掲示板があり、簡易的な拠点ともなる。 各地にある船着き場でボタンを押すと、その場に呼ぶことができる。応用としてNPCを特定の船着き場まで送り届けるミッションでは、目的地近くのビューポイントにファストトラベルし目的地から船を呼んでクリアするといったことも可能。 船には副官を配備できる。 副官にできるキャラクターごとに異なるスキル・ステータス上昇効果を持っており、海上戦や白兵戦で様々な恩恵をもたらしてくれる。 一部のネームドキャラを除く作中の登場人物は(敵や傭兵も含む)気絶させて捕獲勧誘することで、副官として採用できる。 道行く市民、モブ兵士、傭兵、特定の勢力の指導者まで採用可能。コモン・レア・エピック・レジェンドと強さに応じて4段階の区分分けがなされており、高いランクのキャラクターの方が多くの種類のスキルを持っている。 気づかれにくいがこれらのキャラはランダム生成のものが多く、付くスキルもランダム。ここにもハクスラ要素がある。 メインストーリーに登場する重要NPCは、仲間になるとその人しか持っていないユニークスキルをひっ下げてくる。シナリオ分岐次第では、仲間にならなかったり死亡したりする。 海上にはアテナイ・スパルタ・海賊・無所属の商船など様々な陣営の多様な船が往来しており、『IV』と同様に自由に襲って積荷を略奪できる。 大砲の無い時代なので、弓矢やジャベリン(投げ槍)を一斉に射掛ける攻撃がメイン。その他にも強力なゲージ技「火矢」や、「ギリシャ火」という名の火炎放射器も搭載できる。 もちろん、船首についた「衝角(ラム)」によるラムアタックも可能であり、大ダメージを与えられる。 相手の船の耐久が無くなると炎上して動かなくなり、横付けして乗り込むかそのまま撃沈か選べる。 乗り込んだ場合は白兵戦となり、甲板にある宝箱を開けて装備を手に入れることができる。 撃沈する場合は、横腹にラムアタックをブチ当てると手に入る物資にボーナスがつく。 この時、ド派手なカメラワークとともに敵船が真っ二つに裂ける演出が入り、非常に爽快感がある。 ディスカバリーモード 本編とは独立したモードで、戦闘やアイテムが無く、安全に古代ギリシャ観光ができる。前作『ORIGINS』にあった同名モードのギリシャ版。 ギリシャ各地にツアーが用意されており、地理・歴史・風習・建造物と言ったギリシャ文化(たまにゲームに実装するにあたっての裏話)を、音声や実在の資料つきで解説してくれる。 ツアー開始地点は全てマップに表示されており、ファストトラベルも可能。カテゴリごとに並べられたツアー一覧から開始することもできる。 ストーリークリエイターモード 公式サイト上で自分で自由にクエストを製作できる、RPGとしてはかなり珍しいモード。 クエスト受諾地点、登場人物、テキスト、目標地点、敵配置・行動目標などを自由に設定でき、思い通りのクエストを自作できる。 作ったストーリーをユービーアイソフトのサーバーに登録すれば、ランダムで世界中のオンラインのプレイヤーのマップに開始地点が表示され、他人にプレイしてもらうことができる。 ただしチュートリアルビデオや公式解説には日本語版が用意されておらず、投稿されたストーリーにも英語が多いので、楽しむには英語力が必要になる。 評価点 美麗なグラフィック 絵に関しては、これまでのシリーズと同様にリリース時点での最高のフォトリアル系グラフィック。 建築物や小物などの時代考証についてもこれまでのシリーズと同様に丁寧な仕事で、非の打ち所はない。 エーゲ海は、エメラルド色の南国の海原に緑の島々が浮かび美麗で、スクリーンショットのパッと見では実写と見間違うほどよくできている。 前作のエジプトの砂漠地帯は、見渡す限りの砂や褐色の岩場で異国情緒あふれる他にない体験ができたが、緑豊かで肥沃な古代ギリシャはそれと対照的な色合いで、花の咲き乱れる草原やオリーブ畑に様々な工芸品で飾られた街区など彩度の高い美しい景色と街並みを堪能できる。 古代ギリシャといえば白い大理石の像や神殿のイメージだが、近年の研究では極彩色の塗料や宝石で豪華絢爛な装飾が施されていたことが分かっている。 本作はこの色あせる前の色彩豊かなギリシアを心ゆくまで探索できる。 説明不要のパルテノン神殿や、本作の時代で既に廃墟になっている広大かつ複雑なクノッソス宮殿など、有名どころの再現もバッチリ。 特に現代では当時の面影がほとんど残っていないデロス島などは比べるとその往年の繁栄ぶりやユービーアイソフトの歴史考証についてのこだわりぶりを感じられるだろう。 シリーズ通しての評価点であるがパルテノン神殿やデルフィ遺跡群といった歴史的建造物に大胆にも掴まって登ってしまえるのも貴重な疑似体験と言える。 ゲーム開始地点のケファロニア島には巨大な雷神ゼウス像が用意されており、インパクト抜群の見た目である故に思わずアレに登ってみたいと思わせる仕掛けになっている。 パルクールアクションを能動的にやりたくなるような入口としてよくできた一物と言えるだろう。ゼウス像は頭上にビューポイントが置かれているので、登る行為自体も無駄にはならない。 人物描写も前作から進化しており、肌や髪は実写と見まがうばかりで、特に表情筋の細かい動きがリアルになっており登場人物の細かい感情の動きが分かるようになっている。 超特大なボリューム 前作で十分に広かったマップだが、本作ではなんとその3倍に広がっておりエーゲ海を股にかけた大冒険が楽しめる。 とはいえこれはマップの大半が海を占めるためで、陸地の広さ的には前作とほぼ同じ程度ではある。 その分、前作の砂漠エリアのようなロケーションやサイドクエストがほとんどないエリアといった無駄が減っており、大抵のエリアではやることも増えているので密度が薄くなったわけではない。 海底にも沈没船や海底洞窟といったお宝が眠っている場所が点在するため、素通りするのはあまりに勿体ない。 さらに、DLC第2弾「アトランティスの運命」では小さめのマップが3つ追加される。 長い本編シナリオに、膨大な数があり選択肢によるリプレイ性もあるサブクエスト、経験値と資金稼ぎのための掲示板で請け負える自動生成クエスト、総勢50人のコスモスの門徒との対決、並居る強力な傭兵を倒してのランク上げ、闘技場での勝ち抜き戦、伝説の動物の狩猟、ハクスラ要素がある武器防具の探求、熟練度システムによる能力強化・征服戦争・砦の攻略戦・海戦と船の強化・美しいマップの探索とフォトモードなど、200時間あってもまだまだ足りないほどの様々な遊び要素が詰められている。 史実とのシンクロ、歴史上の偉人との絡み 人類史上初の歴史家「ヘロドトス」・民主主義の父「ペリクレス」・哲学の祖「ソクラテス」・医学の父「ヒポクラテス」…とギリシャ史に名だたる大物たちが登場し、主人公と会話したり協力しながらシナリオが進行する。もちろん登場する偉人全員が味方というわけではなく、ペリクレスの政敵「クレオン」など主人公と敵対する偉人もいる。 他にも「アリストクレス (後のプラトン)」・芸術家気質な劇作家「アリストファネス」・スパルタの偉大な将軍「ブラシダス」・スパルタを統べる王「アルキダモス1世」等々枚挙に暇がない。さらにかの「レオニダス1世」は主人公の祖先であるだけでなく、チュートリアルでプレイヤーが操作するキャラというインパクト抜群の導入を見せてくれる。 こうした人物たちがしっかりと話に絡んでくるので、歴史好きにはたまらない展開となる。 あまりギリシア史に詳しくなくとも、教科書に載っているレベルの偉人が続々と出てくるので、本当に古代ギリシャを旅している気持ちでプレイできる。 また、これらの人物が特別な人ではなくこの時代に生きている一個人として登場するのがポイントで、いずれも人間味ある描写がされているのも特徴的である。 中でも哲学者ソクラテスは、特徴的な声と喋り方をし、会うたびに主人公に様々な問答を吹っかけ、同志として主人公をサポートするなど、特に印象深い。 彼が関わるクエストでは、どの選択をしても色々と考えさせられるセリフや結末が返ってくる。 プレイアビリティの向上 手動セーブが可能になった。手動セーブスロットもほぼ無制限(*4)。 ボタンを2回押すだけのクイックセーブも可能で、シンクロ解除(ゲームオーバー)時の巻き戻しも最小限に抑えられる。 その代わり、高警戒領域でセーブ不可であるうえ収集品チャレンジが即オートセーブされなくなったので、今までのようなオートセーブに頼ったプレイはできなくなっている。 高所から飛び降りてもダメージは受けるが死ななくなったため、落下死のリスクはほぼ無くなった。 さらに、レベルが一定以上になると落下ダメージがゼロになるので、飛び降りる場所を気にせず自由に探索を行える。 全ての操作を、全ての好きなキーに割り当てることが可能になった。 このような完璧なキーコンフィグを実装したゲームは2018年においても希少で、大きく評価できる点となっている。 どのように割り当てるかはプレイヤーの自由だが、当然ながら同じボタンに複数のアクションをアサインするとプレイに支障が出るので注意は必要。 面白味の増した戦闘システム 前作の戦闘システムをブラッシュアップしており基本は、弱攻撃・強攻撃とパリィ・ステップ回避・ローリング回避があるオーソドックスな3Dバトルアクション。 剣や短剣は1対1に優れ、杖や槍は多人数に適している。無双シリーズのような…というと言い過ぎだが、作り分けがしっかりしており爽快感も味わえる。 レベルアップ時に貰えるポイントでアンロックできる戦闘系のアビリティが豊富で、さまざまな戦術を組み立てることが可能。 特に序盤から習得できるアビリティ「スパルタキック」は、ヤクザキックで相手を吹っ飛ばす、映画版『300 (スリーハンドレット)』をオマージュ(*5)した豪快な技。 敵を殺害せず気絶させるため副官集めにも有用なだけでなく、場所次第ではどんな敵も高所から突き落として落下ダメージで殺したり、海に落として無力化させるなど使いみちが非常に広いスキルで、本作の戦闘における代名詞的存在となっている。 しかし、敵のレベルが上がると多くの敵が吹っ飛び耐性を獲得するようになり、これ1本で全てが解決するわけではない設計になっている。 武器防具についている特殊効果による能力も多様で、色々なビルドを作る楽しみがある。 装備のセットを登録しておきすぐ切り替えることができる、ロードアウトの機能もアップデートで追加された。 バフで強化して無双する、遠距離攻撃を駆使して近寄らせずに倒す、一撃必殺のアビリティで着実に殺していく、武器ごとに違う通常攻撃やタメ強攻撃をうまく駆使するなど、様々なスタイルの戦闘が楽しめる。 後半ではミノタウロスやメデューサ、キュクロープス(サイクロップス)など、伝説上の怪物との戦いもある。 ミノタウルスを閉じ込めるためのラビリンス、メデューサの石化の森など神話の要点をしっかり押さえた舞台も用意されており、元ネタの神話を知っている人も知らない人もワクワクできること請け合い。 そのような実在しない生物が登場する理由付けもちゃんと説明されている。 + ネタバレ注意 怪物を倒すと、主人公はその死骸から光る玉を取り出し、その玉から流れ込むエネルギーに支配されそうになるが逆にそれを制御して自分の持ち物にする様子が描かれる。主人公が去った後には、干からびた人間が横たわっている。 光る玉は第一文明人の作った強力なオーパーツで、手にした人間に怪物のようなパワーを与えるが、制御する能力の無い者はパワーが暴走して自我を失い、最後には全てを吸い取られて理性のない怪物になるというもの。 主人公は第一文明人の血脈を引き継いでいるため、これを制御できることが、言語的な説明抜きで示唆されている。 ギリシャ各地の特別な地に、尋常ではない体格の強力な野獣「伝説の動物」が待ち構えており、これらを狩猟するクエストがある。 それぞれ特徴的な能力を持っており、軍の兵士や傭兵などとは全く違った戦い方を求められ、バトルエリアから出るとリセットされるので無補給でのガチンコ勝負となり、新鮮味がある。 伝説の動物には全て「エリュマントスの猪」「ケリュネイアの鹿」「ネメアの獅子」などギリシャ神話に登場する獣の名前がついている。 ちなみに「伝説の動物」は英語版だと「Alpha animal」と表記される。猿山の大将や群れのボスなど集団で1番の生物個体を英語では「アルファ」と呼ぶのだが、これはギリシャ文字でアルファが1番目に来ることが由来(*6)。 大幅に上がった自由度 前述のように膨大なサブクエストや広大なマップ探索に加え、今までのシリーズでは禁忌に近かった一般市民の殺害も結構ペナルティが低減された(*7)などからプレイスタイルの幅が大きく広がった。 海賊や盗賊を討伐して回るもよし、野生動物を狩って素材を売りさばいて生きるもよし、軍船や民間船を襲う海賊になるもよし、軍の施設に殴り込み、賞金稼ぎを返り討ちにしたりして賞金首になるもよしと、プレイヤー次第で様々な傭兵ライフが満喫できる。 一般人はむしろ非常に好戦的で、戦闘に巻き込まれると武器を拾ってプレイヤーに襲い掛かってくる。耐久力は低いが倒してもアドレナリンが貯まらない上にガンガン懸賞金がかかっていくので、人口密集地で戦闘になると次々に衛兵や賞金稼ぎが乱入してきて大惨事に陥ることになる。 お使いゲーからの脱却の試み オプションの設定で、マップにクエストマーカーを表示せず、人から聞いた話やクエストログの「○○地方の□□の集落の東側にある△△な地形のそばで~」といったヒントを元に目的地を探すモードに切り替えることができる。 オープンワールドRPGでさんざん言われてきた「マーカーを追いかけるだけのお使い」から抜け出すための新しい試みで、程よい謎解きをしながらクエストを進められる。ついでにギリシャの地名にも詳しくなるかも? これが煩わしいと思う場合は、オプションで従来どおりのマーカーを表示するクエスト進行のままにすることもできる。 秀逸なシナリオ 生き別れた兄弟と大人になってから再会したら敵と味方に分かれていた、という家族間の確執を描く王道的シナリオ。 元の1つの家族に戻ることを目指すもよし、敵として徹底的に対立するもよし、その他の選択もあり自由度が高い。要所や最後の戦いに向けた盛り上げ方も上手い。 メインシナリオの分岐しだいでは、登場人物が仲間や敵対関係になったり死亡したりするが、どのルートも矛盾がほぼ無く快適な物語体験ができる。 本作にスタッフロールつきエンディングは無く、ある食事シーンが事実上のエンディングなのだが、スタッフロールやタイトルコールといった合図がないのでそうと分かりにくい。これまでの選択によってその光景は変わる。 「古代ギリシャ」であることを生かしたシナリオも多い。 現代でも様々な創作物にギリシャ神話の神の名が使われているため、聞き覚えのある神は多いだろうが、サブクエストでは様々な神の性質や逸話について触れてくれる。 民主主義や科学的な医療、哲学などが産まれたのもギリシャで、それらを題材にしたクエストやシナリオもしっかり用意してある。ゲームを楽しむほどに神話や社会の知識を身につけられるかも? 性におおらかなな市民性というのも再現されている。ギリシャ市民は享楽的で男女関係なく性に奔放であったが、本作でもそれが反映されている。 さらには同性愛も同じように自由であり、主人公の2人もサブストーリーなどで同性愛を愛することもある。正に古代の性風俗が味わえる。 シナリオ分岐により、様々な主人公を「ロールプレイ (役割になりきって演じること)」ができる。 サブクエスト中の選択肢でそのシナリオの結末が変わる。そのときの自分の考えに従っても良いし、「この主人公はこういう奴だ」と性格を設定して受け答えし、なりゆきを楽しむことができる。 メインシナリオの分岐は全て会話中の選択肢によるため、ゲームの腕前などと関係なく全てのシナリオを網羅することが出来る点も評価できる。 本作ではオートセーブ・クイックセーブも含めセーブスロットが豊富なので、選択肢の直前にセーブして全ての択を見ることもやりやすい。 ディスカバリーツアー 前作と同じく、戦闘などのゲーム性を排除してフィールド上で古代ギリシャの擬似的な観光・学習が可能なモード。これが無料アップデートで追加されたのは太っ腹と言うほかない。 3Dアクションゲームが苦手な人でもアサクリとはどんなゲームか触ることができるし、ギリシャの知識が無い人はもちろん、歴史好きでもなかなか知らないようなマニアックな点を掘り下げたりしているので、どんな人でも楽しめる。 開発の裏話や、史実とは異なるがゲームを面白くするためにアレンジを加えた点の解説などもあり、本編の後にプレイすると楽しみが増える。 もちろん、広大なオープンワールドを何の障害も無く自由に探索が可能。本編をプレイしなくても、これだけのために買っても良いくらいのボリュームとなっている。 本編ではおいそれとは入れない要塞や砦にも普通に入れる。構造を研究して本編での潜入に活かすこともできるかもしれない 賛否両論点 これは『ASSASSIN S CREED』なのか? 『IV』以降時折『ASSASSIN S CREED』らしくないと言われる作品もあったが、本作は特に言われやすい。おそらく『IV』以来もっともこの議題が再燃したのが本作であろう。 事実、本作はアサシンブレードや教団対騎士団というシナリオの基本構造、ソーシャルステルス要素、殺した相手と対話する暗殺空間シーンなど、シリーズの特徴的な演出がほとんど廃止され、長い付き合いのファンからの賛否は分かれている。 特にシリーズトレードマークのアサシンブレードに至っては、長い期間続いているシリーズの中でも主人公が使うどころか所持することすら無い唯一の作品であるため、世界観上で『ASSASSIN S CREED』らしく無さが目立ってしまっている。主人公はあくまでスパルタの傭兵なのもあってプレイヤーから「スパルタクリード」なんて称されることも…。 また戦闘においても、周囲に衝撃波を飛ばしたりワープをしたり、壁を透過する矢を放つなどいかにもゲーム的なスキルが多数追加されている。しかも強い。 これに関しては第一文明由来の力によるものという理由付けはあるが、過去作で主人公サイドが秘宝の力を使う時にはやむなく追い込まれた状況や敵が用意していたものを逆利用するというシチュエーションがほとんどで、本作のようにゲーム開始当初から積極的に使う作品は存在しなかった。 確かにアクションRPGとしては面白いが、『ASSASSIN S CREED』にこうした超常的な力を使った無双要素は求めていなかったという声もある。 さらに、近接・弓矢の炎・毒付与アビリティなどは敵も普通に使用してくる。 とはいえ、ちゃんとターゲットの身辺調査を進めて殺害するといういかにも暗殺者らしいことをしていたのは初代ぐらいだという意見もある。 『ORIGINS』よりも古い時系列のためアサシン教団関連などは本編では描かれないが、DLC「最初の刃の遺産」では過去のシリーズで言及されていた事件が描かれ、アサシンブレードも登場するため、当初の批判もDLCリリース後は落ち着いてきてはいる。 最終的に本作でカットされたお約束の類は全て次回作『VALHALLA』で復活。また、ワープ攻撃や落下ダメージ無効・暗殺死体の消滅など極端に現実離れしたアビリティは廃止された。 ファンタジー要素 前作でも夢やアニムスのバグといった形でエジプト神話の神や怪物と戦ったり、DLCで葦の原野やドゥアトなど、エジプト神話の死後の世界をかたどった幻影のマップに行けたが、本作ではミノタウロスらギリシャ神話の怪物達がストーリー本編に登場する。 さらに、DLCではハデス(冥府)やエリュシオン(天国)に赴き、神話の神々や本編で死んだ人物と再会することになる。 ただし前作のそれらと違い、きっちりとシリーズの世界観に沿った設定が用意されており、作中で説明されている。 しかし、その描写や説明が小難しかったことから世界観描写を勘違い(*8)する人が多かったらしく、『VALHALLA』ではよりわかりやすく理解しやすいように工夫された。 新たに導入された選択システムだが、そもそもこのシステム自体が『ASSASSIN S CREED』の「遺伝子記憶の追体験」という設定に反しているのではないかという意見がある。 評価点項目の記述の通り、選択肢によって物語の途中展開や関わる人間たちの生死すらある程度変化してしまうのだが、過去の追体験である以上「〇〇年に××の場所で△△が死亡する」といった歴史は決定事項なわけで、そこを状況次第でどうにでも改竄できるのはおかしいのでは?というのが主なもの(*9)。 一応、レイラのアニムスには「時間を超越して世界そのものを改変できる域に到達する可能性はある」という伏線自体は前作で張られている。 さすがに史実上の人物の生死の分岐は避けられている。 だが、期間限定かつそうと分かりにくいイベント故に見ていない人も一定数存在し、本作でシリーズ作に久々に復帰したユーザーなども加えて賛否が分かれることになってしまった。 もちろん伏線を張っているからとは言え『ASSASSIN S CREED』でそのような展開をあまり望んではいなかったというユーザーも存在するが。 他方、プレイヤーが介在する余地のないゲームであれば「一本道ゲー」と揶揄されてしまう場合もあるわけで、なかなか難しいところである。 過去シリーズと設定やシナリオを切り離してゲーム体験だけを見た場合、これらは改良だとみることも十分にできる。 海戦の必要性 シリーズに新たな要素として組み込まれた『III』や海賊が題材だった『IV』は海戦に十分な理由があるが、『ROGUE』の時点で理由付けは弱く、本作でも海シナリオ上の海戦の必要性が薄く、「過去作で人気だった要素なのでなんとなく入れた」感がある。 『IV』の時点でも、「海戦には興味ないしアサクリらしくもない」という意見のユーザーは大勢いた。そういったプレイヤーからは、いい加減海戦よりも他の要素を充実させて欲しいという気持ちが強いだろう。 時代設定的に仕方がないのだが、数十門の大砲をドカドカ撃っていた『III』~『ROGUE』に比べると絵的な迫力に劣るという声も。 もっとも、強化するとえげつない速度で火矢や槍を放つことになるので凄まじい絵面にはなる。 ただしこれらは過去の海戦が導入されていた作品を遊んでいたプレイヤーからの意見が中心で、本作ないし前作から始めたプレイヤーからは疑問の声はあまり聞かれない。 古代ギリシャという舞台設定上、風光明媚なエーゲ海をまたにかけて濃厚なバトルが出来る点を見れば、ゲーム体験のリッチさに寄与している点は疑う余地が無い。 「ポリティカル・コレクトネス (政治的な正しさ)」関連 当シリーズは作中年代における男女の社会的地位や扱いについて、ストーリーの都合や現代における現実世界でのフェミニズム論者への配慮の影響で意図的に史実とは異なる部分が存在する。 これ自体は過去作から行われてきたことだが、シナリオに大きく絡む部分ではなかったりしたため、特に取り沙汰されることは無かった。 本作では中盤で主人公がオリンピックに出場するという展開があり、カサンドラ(女性主人公)でプレイした場合は看過しがたい違和感が生じてしまっている(*10)。主人公選択制を導入したが故の弊害と言える。 もちろん『ASSASSIN S CREED』世界のオリンピックは史実とは別物という解釈できなくもないが。史実どおりなら全裸で出場しないとダメだし。なお、言うまでもなくアレクシオス(男性主人公)を選んだ場合はこの限りではない。 DLC編のストーリーについて + ネタバレ注意 DLC1「最初の刃の遺産」では強制的に異性と恋仲になり、子供を授かる展開になる。 本編のサブクエストでは恋愛するしないも性愛の対象もプレイヤー次第だが、このシナリオでは明確に「異性と交際し子供を設ける」という選択しか用意されてない。 とりわけ同性愛者や性自認のないユーザー(及び主人公がそうした性的指向を持つ人間のロールプレイしていたユーザー)やそうした性的少数者の支援団体がこの点を批判し、ユービーアイソフトは火消しのために謝罪と修正に追い込まれる事態となった。 こうなってしまったのは主人公の遺伝子を受け継ぐ者を作らなくてはいけないという過去作及び次回作以降へ設定上の事情によるものと言える。 しかし、アップデートで入った修正もまさに臭い物に蓋をするような投げやりな対応だったために、なおも批判を招くことになってしまった。 言ってしまえば、特に欧米で活動が盛んになっているポリティカル・コレクトネス陣営に着目され一斉に放火された不運な対象が本作であったわけだが、わざわざ起動時に毎回「信条や性的指向、性別認識など様々な異なる文化的背景を持つチームにより製作されました」という旨のテロップを表示するほどの開発体制でありながら、こういった事態を招いてしまった。 昨今、大規模タイトルであっても主人公を男女選択できるゲームが増えているのはまさに性的少数者への配慮の結果であり、本作もその流れに乗って男女選択と自由な恋愛ができる丁寧な本編シナリオ作りであったのに、その配慮した対象から一斉に攻撃を浴びてしまったことは、何とも皮肉な話である。 また、発売元のユービーアイソフトは自社作品にポリティカル・コレクトネスを積極的に取り入れる傾向があるため、そんな会社がこのDLCを検閲せずにリリースさせてしまったことにも違和感がある。 現代編について 前作と違い、自由にアニムスを出ることはできず、レイラを操作できるのはメインストーリーとDLC2の限られた機会のみ。 アニムスを出るたびにメニュー画面に読み物の追加があるが、見逃すと次の機会まで読めない。 本作の数ヶ月前に発表されたコミック(日本未発売)の後日談的な側面があり、コミックを読んでいないと理解できない部分が多い。 レイラとアラナ以外の登場人物は全員が日本未発売のコミックや小説が初出であり、キャラの掘り下げも無く全員を知っている前提で話が進んでいく。 『SYNDICATE』のデータベースにも一部メンバーが登場しているが、日本版ゲーム本編での詳しい説明は一切無い。 前々作で復活フラグを立てておきながら前作には影も形も無かったジュノーが何時の間にか死んでいる。これは上記のコミックで復活と最期が描かれたため。日本人ユーザーの多くは『BROTHERHOOD』から続く因縁の結末を見ることができなかった。 本編終盤には大きなサプライズが用意されているが、DLC2で描かれるその後の展開は何とも評価しがたいものとなる。また、DLC2のプレイを前提にしているため、未導入だと尻切れトンボ気味になってしまう。 問題点 前作で問題視されていたレベル制の改善がない エリアごとにレベル上限が設定されているが、どの難易度でもプレイヤーレベルの上昇とともに敵レベル下限が上がっていく。 加えてレベルが2~3以上低いとEASY設定ですら戦力差が極めて激しいという点が同じになっているため、レベルが3ほど高いエリアでは敵とはまともに戦えない。 序盤で船が手に入りメインクエストの目的地へ直行できるようになっているので、不自然に迂回させられる感は少ない。 EASYでは敵のレベル下限とプレイヤーレベルの差分を設定するオプションが使用可能で、0,2,4レベル低い分から選択することができるが、難易度NORMAL以上では固定。難易度設定に制限がある実績がないのが救い。 選択が重要というコンセプトだが、選択肢絡みで色々と問題がある この手のゲームにありがちで、実際に選んでみたら予想と異なるニュアンスだったということが多々。どちらの選択肢でもハッピーエンドとは言い難い結末になる場合も。 一部のクエストはフラグ管理が中途半端。あるクエストでは、とある人物を殺害すべきか否かという選択を迫られるが、クエスト開始前にその人物を殺害した場合も選択肢が消えず、後者のルートを選ぶと展開がおかしなことになる。特に壁貫通矢を使っているとそうなる可能性が高い。 しかも、その人物はオープンワールド上に普通に敵として設置されているので、寄り道して砦攻略に励んでいると普通に殺してしまう。 また、ほとんどのクエストアイテムはクエスト受注前から入手可能なことが多い。 これを事前に探索済みだと選択肢が飛ばされるならまだしも、その場合背景が語られずに消化不良なままクエストが完了になってしまう、ということもある。 天秤マーク(嘘)の選択肢を選ぶメリットがあまりに無い。 前作に比べて馬の動きが体感的に悪く感じると言われることがある 恐らく前作に比べマップの起伏が激しく急斜面や人の高さ程度の岩石など「人間では登れるが馬が登りにくい地形やオブジェクト」が増え、エジプトの砂漠のような広い地形が減ったのが原因と思われる。 動物や敵の攻撃を数発喰らっただけで転倒してしまったり、街の近くなど速度が遅くなる場面も多い。 ビューポイント 最初期版はビューポイントが少なく、高速移動箇所が少なかった。 本シリーズは原則的にビューポイント=ファストトラベル地点なので、目的地の近くにFT地点が無いと移動のわずらわしさが大きい。 その後アップデートで各地の船着き場にもファストトラベルができるようになっただけでなく、ビューポイント自体も追加され、ある程度改善された。 とはいえ今でも偏りはあり、特に1か所しかないマリスと3か所しかないマケドニアがあるマップ北西部がアクセスしづらい。 他でも同じ程度しかないエリアもあるが、それらは他からアクセスができたりエリア自体が狭い等であまり気にならない。 対して、上記2エリアはそこそこ広いうえに他のビューポイントからも距離があり、徒歩や馬での長距離移動を余儀なくされる。 マケドニアについては、本作の時代設定から100年後に有名なアレクサンドロス大王が即位し一大帝国を築く伝説の始まりの地だが、本作の時点では弱小都市であり僻地として扱われている(*11)。 またファストトラベルでのロードがほどほど長い。PCで快適にプレイしたいならSSDは必須。 グラフイック 確かに景色は美麗であるが、人物や背景は近くに寄ると3Dモデルが荒れやすく、中身が見えてしまう。 NPC まるで反応が薄く、ただのモブを通り越して草や木としか言えないような動きしかしないことがある。 総評 広大かつ緻密に作られた大地と海、複雑すぎない戦闘システム、プレイヤーに遊びの幅を持たせる要素…とAAAタイトルに求められるポイントは押さえており、様々な賞を受賞しGOTY候補にも選ばれるなど、一般的観点から見れば高評価のゲームである。 前作の舞台であった古代エジプトに比べると古代ギリシアは創作作品の題材になりやすいものの、やはり我々が今を生きる世界から2400年以上前の過去世界を疑似体験し人類史に残る偉人たちと交流できる作品というのは他に例がない唯一無二の作品と言える。 しかし、シリーズが纏っていた神秘的な雰囲気は薄れてしまっており、前作での問題点も改善しきれてなかったりと過去作から通して遊んでいるファンが諸手を挙げて賞賛するかというと疑問符がつく。 DLC編の一件が代表されるとおり外野から政治信条・ジェンダーの議論に巻き込まれる災難もあった。 プレイ体験面に焦点を当てれば、過去作に比べより「ゲームらしく」改良されており、完璧なキーコンフィグやシナリオ分岐の楽しさ、UIの改良、薄めの現代編など過去の『ASSASSIN S CREED』が合わなかったという人ほど勧めやすいという、ある意味シリーズの異端児ともいえるゲーム性を持った作品である。 『ASSASSIN S CREED』という名前にこだわるシリーズファンには気になる点が多いかもしれないが、前作に引き続き「古代世界史RPG」としては良作という評価が妥当であろう。 余談 Switch版は「クラウドゲーム」となっており、オンライン接続できる環境でのみプレイ可能となっている。 これは、コントローラの操作をサーバに送り、その結果の映像だけがサーバから送られてくるというもの。 クラウドゲームとしては遅延は少な目で、携帯モードでも遊べる。 通信速度さえ確保できれば、他のコンソールより3D描画能力に劣るSwitchでも、最新鋭PC並みのグラフィックでプレイできる。 ソフトとしては通信して映像を写すだけなので50MBと軽い。 最初の20分は無料で、あとは8400円で730日間(丸々2年)利用できる利用券を買う。この形式でしか購入できず利用券のセールは行われたことがないため他機種版に比べ割高になりやすい。 その他、PC・CS機を所持していない場合は選択肢となるし、ソフトが手元で動いていないという現代ならではの不思議な体験をしたい新しい物好きにもオススメできる。 + Switch版とPS4/One版の比較動画 企画段階では女性主人公のみの予定だったが、この件に関してユービーアイソフトの上層部から「主人公が男性でなければ売れない」との横やりが入りやむなく選択制にされたことが2020年度のユービーアイソフトに関する内部告発の一環として明らかになっている。 その一方で、発売から数か月後の時の公式発表によると全プレイヤーの3分の2のユーザーは男性主人公でプレイしていたことが報告されている。 この3分の2のユーザーが仮に女性主人公しか選択肢がないのであれば買わなかった、というほどの強烈な拘りを持っているとは思えないが、『ASSASSIN S CREED』に関しては男性としてプレイしたいという要望の方が多いのは事実として存在すると言える。 もちろん残りの3分の1のユーザーはカサンドラでプレイしたのもまた事実ではある。上層部と開発者としては製品版の仕様は双方にとって妥協点止まりだったのかもしれない。 結果的に言うと、どちらか一方にこだわらず選択の幅を与えた製品版の形が最も理想的な形だったと言えるだろう。 しかし、2021年12月14日の無料アップデートで追加された下記『VALHALLA』とのクロスオーバーにて、本作の主人公はカサンドラが正史であることが確定してしまった。 同時配信の『VALHALLA』側におけるクロスオーバーでも本作の主人公はカサンドラとして扱われているため、発売から3年経ってシリーズコラボを行うにあたり、改めて企画当初の女性主人公ということを正式化せざるを得なかったと言えるだろう。 2023年11月16日に発売された歴代主人公を操作できるVR作品『ASSASSIN S CREED NEXUS VR』でも、本作の主人公はカサンドラという扱いになっている。 2021年12月に大手ニュースサイト『ねとらぼ調査隊』で行われた「アサシン クリードシリーズで一番好きなのは?」というアンケートにおいて本作が1位に選ばれた。ランキングはこちら。 その後の展開 2020年11月にシリーズ最新作『ASSASSIN S CREED VALHALLA』がPS5/XSX/PS4/One/Winで発売された。9世紀の北欧に舞台に、新たな定住の地を求めヴァイキングである主人公・エイヴォルがイングランドへと民を導く。 システム面ではアクションRPGの体裁こそ変わらないがレベルが装備含むパラメータに関わらなくなり、スキルポイントでのステータスアップが主体になるなど、思い切った変更がされている。 また、次世代機であるPS5/XSXのローンチタイトルでもあり、旧世代機版は無料アップグレードに対応している。ゲームエンジンも初代のScimitarから数えて5代目になる「Ubisoft Anvil」が初採用された。 ただし、日本語版は表現規制により流血描写が一切無かったため、発売時点での評価はかなり低かった。ゴタゴタがあったものの、現在はアップデートで再導入されている。 なお、この『VALHALLA』はユービーアイソフト史上2番目に大きな利益を上げていることが公式で発表されている(参照)。 2021年7月にシリーズの次作となる『ASSASSIN S CREED INFINITY』の開発が発表された。発表時点での対応機種及び発売時期は不明。 『INFINITY』はシリーズの開発を担ってきたユービーアイソフトのモントリオール・スタジオとケベック・スタジオでの共同開発となる。 また、シリーズ初となる継続的に開発が続けられるライブサービスのオンラインプラットフォームを採用、時間と共に進化する息の長いタイトルになるとのこと。 さらに、これまでは作品ごとに舞台となる時代設定が決まっていたが、『INFINITY』では1つではなく複数の時代が舞台となることも明らかとなっている。 その後、2022年9月に『INFINITY』が1本のゲームではなく様々な異なる体験を繋げる次世代の巨大プロジェクトであることが明かされた。 同時に、その第1弾として日本を舞台とした次世代のオープンワールドアクションRPG『ASSASSIN S CREED CODENAME RED (仮称)』を含む3本が発表された。 2022年9月にシリーズ最新作『ASSASSIN S CREED MIRAGE』が発表された。『VALHALLA』から20年前のバグダッドを舞台とした、シリーズの原点回帰となるアクションアドベンチャーである模様。 対応機種はPS5/XSX/PS4/One/Winで、2023年10月5日に発売された。
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▲クリックでAssassin s Creed Unity Topへ ◆Assassin s Creed Unity 発売前プレビュー情報まとめ Assassin s Creed Unity に関するプレビュー情報をまとめています。 ※このページに掲載されている情報は製品版で必ず確認できるものとは限りません。 ◆ゲームプレイデモ E3 2014キャンペーンシングルプレイ 新しいサイクルが始まり、このゲームではテンプルとアサシンとは何か、またその違いが明らかにされる。このゲームには大きく3つのテーマがある。ひとつ目は“自分がやってしまったことへの償い”、ふたつ目は“愛と義務のどちらを取るかという不可能な選択”、3つ目は“狂信と熱狂の危険性”。 街を歩いていると、強盗やスリ、殺人事件といったさまざまなランダムイベントが発生。 戦うか逃げるかの選択肢をプレイヤーに迫る。協力プレイで4人集まったとき、ようやく敵集団と戦力が均衡するようなバランスを目指している。これまで相手の攻撃に対して反撃を行うカウンターキルが非常に強力だったが、本作ではカウンターキルの性能が見直されており、ワンパターンな戦いかたでは敵を倒すのが難しくなっている。 本作の戦闘はコンボが多彩となり、攻撃を繰り出す位置や移動が重要視される非常にタクティカルな調整が加えられている。(※ 本作の戦闘は以前のように多対一の状況下で安定して勝利出来ないよう難易度が上方調整されており、戦闘における選択肢の一つとしてカバーアクションを伴うステルスの有用性が増している) E3 2014キャンペーン4人協力プレイ 本作のキャンペーンは、これまでの作品と同様にソロでプレイ可能だが、新たに4人プレイCo-opに対応を果たし、一部ソロ専用のストーリーミッションを除き、ほとんどのミッションを友人と共に協力しながらプレイすることが可能となる。なお、本作のCo-opはパリに点在しソーシャルHubとして機能する酒場から参加可能で、酒場の店内にはAssassin’s Creed Unityをプレイしているフレンドのゴーストが客としてくつろいでおり、彼らに近づくことで彼らがプレイ中のミッションに参加を申し込み、受理された場合共にプレイ可能となる。なお、プレイヤーが操作するアサシンは常に“Arno”で、Co-op時の参加プレイヤーはランダムな別のアサシンとして描かれるWatch Dogsに似た方式を採用している。 協力プレイは、1人のメインプレイヤーがいるのではなく、それぞれがミッションを持っていて、4人がグループになって1つのプレイを行う。そのため1人が中心となって他がそれについていく形ではない。暗殺ターゲットが多くの衛兵に守られていたり、複数の暗殺ターゲットがいたり、暗殺ターゲットを追いながら誰かを守らなくてはいけなかったりという状況があり、つねにプレイヤーどうしの連携が求められる。 PvP(対戦)モードは非搭載。今回はプレイヤーのゲーム体験を統一したかったので、協力プレイにフォーカスしている。プレイしながらコミュニケーションをとることができるツールを搭載している。マーキングやカウントダウン、意見交換が可能な場を設けることによってスムーズにプレイできる。 ▲Page Top ◆作品概要 「Assassin’s Creed Unity」はフランス革命をテーマに描くが、Ubisoftは地元フランスの企業として、当時のロケーションやディテールの再現に細心の注意を払い取り組んでいる。既に一部登場が判明している主要なロケーションとして、ルーヴル宮殿(※ 現在のルーヴル美術館)やバスチーユ監獄、リュクサンブール庭園、ノートルダム大聖堂(※ ステンドグラスから美しい光が射す聖堂の内部もリアルに再現されている)が挙げられており、ゲーム内に再現されるパリの広さは“Assassin’s Creed III”のマップに比べ約2倍の規模に及ぶ。 Assassin’s Creed Unityは、フランス革命前夜に始まり、バスティーユ襲撃(※ 1789年7月14日)から、革命を率いたマクシミリアン・ロベスピエールが撃たれるテルミドールのクーデター(※ 1794年7月27日)に至る物語を描く。 ▲Page Top ◆新主人公:“Arno Dorian” 本名は“Arno Victor Dorian”、フランス王家が暮らすベルサイユ宮殿で1768年に生まれたオーストリアの血を引くフランス人。高貴な生まれだがある事件で失墜し21歳の若さでアサシン教団に入団している。本作の物語は主人公Arnoの贖罪にフォーカスするもので、フランス革命そのものもArno個人の物語の背景に大きく関係する。 ダークでストイックではなく、鋭いユーモアのセンスを持つ。罪悪感があり、その償いをしたいという気持ちや、自分の持つ傷をユーモアで隠している。 E3に出展されたスタチューをみると確認できるが、意外にも髪が長い。コスチュームはカスタマイズできるので、好きなように変更できる。また持っているギアもアップグレードすることが可能。なぜ黒にしたかの質問には現時点で答えられない。 主人公“Arno Victor Dorian”はデズモンドの祖先ではない。当時のベルサイユ宮殿で生まれたArnoの父はArnoが8歳の時に不可解な死を遂げ、さらに彼を育てた養父も不可解な状況下で死亡している。 ◆新装備:“Phantom Blade” トレイラー映像から新装備“Phantom Blade”の存在が明らかとなっている。過去作に見られた飛び出し式の隠しブレードに加え展開式のクロスボウを備えており、遠くの敵に目立たず矢を打ち込むことを可能にしている。 ▲Page Top ◆登場人物 ナポレオン・ボナパルト wikipedia:ナポレオン・ボナパルト ルイ16世 wikipedia:ルイ16世 マクシミリアン・ロベスピエール wikipedia:マクシミリアン・ロベスピエール ジョルジュ・ダントン wikipedia:ジョルジュ・ダントン マルキ・ド・サド wikipedia:マルキ・ド・サド アントワーヌ・ラヴォアジエ wikipedia:アントワーヌ・ラヴォアジエ ▲Page Top ◆開発コンセプト 「Assassin’s Creed Unity」の開発は“Assassin’s Creed Brotherhood”が完成した2010年後半から開始されており、エンジンやビジュアル表現、戦闘、マルチプレイヤー、ミッション構造に至るまで、ビジュアル改善に留まった“Assassin’s Creed IV Black Flag”を超えて、完全な次世代向けタイトルとするため作品全体を刷新している。 リアルな群衆表現:「Assassin’s Creed Unity」の大きな特徴の1つとして、夥しい数の群衆が挙げられる。この群衆は最大1,000体(※ 現時点ではメディアにより規模に差が見られる)まで独立して行動し、プレイヤーや互いの行動に反応する固有のAIによって駆動している。プレイヤーに対する群衆のインタラクションはこれまでのシリーズに比べて大きく進化し、殴り合いへの参加や、金品をすった犯人を追うといった行動を見せる。また、夥しい数の群衆はシリーズの象徴でもあるソーシャルステルスをさらに重要な要素として機能させる利点も併せ持っている。 移動システムの改善:シリーズの特徴であるパルクールアクションを含む移動システムが大きく刷新され、よりシンプルな操作で自由度の高いフリーランニングが実現された。これにより高い場所から飛び降りる際に藁の山を探す必要はなくなり、壁をよじ登る行動なども単純な操作に置き換えられた。 RPG的なキャラクターカスタマイズとアップグレード:プレイヤーが操作する新主人公“Arno”は、別のユーザーがプレイする“Arno”とは異なるキャラクターとなるよう、よりRPG色の強いバラエティに富んだカスタマイズが可能となる。プレイヤーはミッションやアクティビティを経て得られるスキルポイントを利用することで、変装やイーグルビジョン、鍵開け等のスキルを個別にアップグレードできるほか、多くの装備品に固有のスキルボーナスが設けられ、多彩な色や外観が用意されている。また、これらアップグレードに伴うスキル特化はCo-opプレイ時に役割分担を生じさせ、チーム全体の行動の幅を大きく広げる意味を併せ持つ。 たとえば、タカの眼の能力を伸ばせば探索しやすくなるし、戦闘で役立つスキルを伸ばせば、衛兵との戦いでもある程度持ちこたえられるようになる。 建築物の拡張とナビゲーションシステムの改善:内部に進入可能な建築物が限られていたシリーズの都市に対して、「Assassin’s Creed Unity」の舞台となるパリに存在する建築物は全体の約4分の1が内部に進入可能となる予定で、地面には夥しい群衆がひしめきあっていることから、屋上や建築物内部を経由する移動がより重要となる。また、目的地や周辺地域のナビゲーションが大きく改善され、建築物の屋根をはじめとする高い場所で一定時間足を止めることにより、周辺の利用可能な施設や目的地がアイコンで直接ゲーム画面に表示され、ミニマップや全体マップをチェックする頻度を緩和し、よりスムースなフリーランニングが可能となる。(以下、新ナビゲーションの参考イメージ) 建築物のサイズは、本物と同じ大きさで再現されており、外観だけではなく内部も精巧に作られているため、このノートルダム寺院を作る作業だけでデザイナーが半年間を費やしたとのこと。 新たなステルスプレイを実現するカバーシステム:複数の敵を近接戦闘で次々となぎ倒していたこれまでのシリーズタイトルに対して、「Assassin’s Creed Unity」では敵の強さとAIが大きく見直され、戦闘の難度がより挑戦的なバランスに変更された。これに伴い、新たなカバーシステムが導入され、敵の視線から姿を隠し、直接的な戦闘を回避することがより重要な意味を持つ選択肢の1つとなっている。 ▲Page Top ◆開発関係者 クリエイティブディレクター:Alexandre Amancio レベルデザイン・ミッションディレクター:Bruno St. Andre ▲Page Top ◆開発者インタビュー 電撃オンライン:『アサシン クリード ユニティ』はフランス革命を舞台にナポレオンなど著名人が登場。レベルデザイナーのインタビューをお届け!【E3 2014】 ファミ通:劇的進化! 『アサシン クリード』シリーズはナンバリングを捨て、新たなサイクルへ!! 『Assassin's Creed Unity』プレイデモ&開発者インタビュー【E3 2014】 ▲Page Top
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ASSASSIN S CREED ORIGINS 【あさしん くりーど おりじんず】 ジャンル アクションRPG 対応機種 プレイステーション4Xbox OneWindows 7~10 メディア PS4/One BD-ROM/ダウンロード併売 Win ダウンロード専売 発売元 ユービーアイソフト 開発元 ユービーアイソフト モントリオール・スタジオ 発売日 2017年10月27日 定価 PS4/One パッケージ版 8,400円 ダウンロード版 7,500円 Win 通常版 8,400円 ゴールドエディション(*1) 10,200円 レーティング CERO Z(18才以上のみ対象) 備考 前日譚を描いた小説版もあり 判定 良作 ポイント 物語は「起源」へ色鮮やかに描かれる古代エジプトの砂塵と陽光魅力的なメジャイの主人公・バエクシリーズ初のファンタジー要素が登場アクションRPGへの路線変更は賛否両論気味 ASSASSIN S CREEDシリーズ 概要 ストーリー 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 ユービーアイソフトが販売するステルスアクションゲーム『ASSASSIN S CREED』シリーズのメインタイトル10作目。 同社の看板タイトルとして定着している『ASSASSIN S CREED』だが、毎年新作を継続してリリースするという状況から質のバラつきやマンネリ感も出ており、こうしたこともあり前作『SYNDICATE』の発売後一旦シリーズの休止宣言が出ていた。 本作はそのシリーズ再開の鏑矢となるタイトルであり、過去作の様々な要素の廃止・変更・復活をしつつ新たな現代編の主人公が明確に設定されるなど記念すべき10作品目を迎えるにあたり「仕切り直し」を強く意識した作品となっている。 中世の十字軍に始まり産業革命の時代まで来た『ASSASSIN S CREED』だったが、ここに来て本作は一気に時代を遡り、紀元前のプトレマイオス朝エジプトが舞台となっている。 古代エジプトの栄華が失われつつある中で最後のメジャイ(*2)の戦士バエクの復讐の旅路を通し、アサシン教団がいかに発足したのかが描かれる。 ストーリー 紀元前49年。 プトレマイオス13世の治世下のエジプトでは日に日にローマ帝国の影響が増し、神々への信仰も少しずつ揺らぎつつあった。 エジプトの守護戦士「メジャイ」の末裔バエクは謎の仮面の男たちに息子を人質にとられ、不幸な事故により息子を喪ってしまう。 それから一年後。バエクとその妻のアヤは息子の魂の安寧のため、エジプトを闇から操る「古き結社」たちへの仇討ちを始めるのであった。 時は流れ2017年。 アブスターゴ社員のレイラ・ハサンはアニムス計画から遠ざけられたことに憤慨し、自身を計画から外した上層部を見返すためにバエクたちの墓所を暴く。 2人のミイラから得た遺伝情報を新型アニムスへとセットし、悠久の時を超え過去世界へとダイブするのであった。 特徴 本作はシームレスなオープンワールドマップを採用し、エジプト全土を自由に冒険することができるようになっている。 過去作同様各地の高所にはビューポイントが設定されており、一度シンクロするとその地点へと高速移動可能になる。 これまでの作品同様シナリオが進行するまで一部侵入できない地域や特定のイベント限定のマップもあるが、全解禁後の広さはシリーズでも随一の物となっている。 また、地上のみならず水中にも潜水して探索できるようになった。水上もこれまではひたすら泳ぐしかなかったが本作ではファルーカ(小型帆船)に乗ることで快適に移動できるようになった。 伝統的な操作割当であったRボタンのアクティブモードなどが廃止され、R1/RBが弱攻撃・R2/RTが強攻撃ボタンになった。フリーランに相当する段差移動は×/Aボタンか○/Bボタンだけ押しっぱなしで良くなった。 レベル制・スキルツリーシステムの導入 過去作からの最大の変更点と言える部分で、これまでは純粋にアクションゲーム寄りの作風だったが、本作は敵を倒したりクエストをクリアすることで経験値を溜めレベルアップする…というRPG風の作りになった。 スキルツリーはレベルアップ・石板発見時に入手できるアビリティポイントを消費することで新たなスキルを習得できる。 ステルス能力と弓矢などの遠距離武器の「ハンター」と、近接戦闘関連スキルの「ウォリアー」に加え、爆弾やスリープダーツなどの特殊装備と戦闘以外のスキルの「預言者」の3系統があり、任意の系統から順番に習得することができる。 オプションによる難易度選択が導入されたのも本作から。ステルスアクションに苦手意識が拭えない初心者でもシリーズに入りやすくなった。 戦闘システムや武装に関しても過去作の物から刷新された。 最大の変更点として盾が追加されたことが挙げられる。L1/LBボタンでガードを固めることや受け流し(パリィ)が行えるようになり、一言で言うと『DARK SOULS』及びそのフォロワー作に近い操作体系をとっている。 また、会敵すると画面下部にアドレナリンケージが出現し、敵に攻撃を当てたりすると徐々にケージが上昇する。最大値まで貯まった状態で弱・強攻撃ボタンを同時押しにすれば装備している武器に応じて大技を繰り出したり一定時間バエクのステータスアップが行える。 もちろんシリーズの象徴であるアサシンブレード(*3)などを使った暗殺術も健在で、後述の通りレベルさえ十分で敵に発見されていない状況ならば一瞬で息の根を止めることもできる。 過去作では武器はある程度種類が限られており特定のタイミングで入手したら最後までその武器が使用可能というアクションゲームとしてはベーシックなスタイルだったが、本作ではいわゆるハクスラ要素が部分的に導入された。 各地の宝箱を開けたりや敵を倒すことで新たな武器や防具を入手できる。ただし、一般的なMMOなどに見られる装備品の能力がランダムに割り振られる本格的なハクスラと違い、武器ごとにパラメーターや特殊能力自体は固定されている。 各種装備は野生生物を倒したり各地に落ちている物を拾うことで集めた素材を使うことで強化が可能。また、装備にもレベルが定められており、自身の現在レベル以上の武器を入手しても装備することはできない。 相棒のセヌ 主人公のバエクはこれまでのアサシンたちの特殊能力である「鷹の目」を持たないが、その代わりとして本物の鷹であるセヌが冒険をサポートしてくれる。 上キーを押すと操作キャラがバエクからセヌへと切り替わり、敵や宝箱のマーキングなど偵察が行えるようになっている。スキルを習得すれば陽動も行えたりと旧シリーズにあった「弟子」の要素も部分的に兼ね備えている。 一部のストーリーイベント限定で海戦が復活した。 海戦が初登場した『III』のような海洋ミッションもないため、基本的にシナリオ中に数度のみ行われる。 紀元前の海戦ということもあって当然ながら大砲なぞ存在しない故に、火矢と投石器、衝角で攻撃する。 デズモンド時代のような現代編の復活。 近年の現代編はプレイヤー自身が主人公とされ明確なキャラクターが設定されていなかったり操作できないムービーパートで済まされていたが、本作では現代編の主人公が明確に設定され、初期作のようなTPS視点の操作パートが復活した。 実写映画版と関わりが深く、事前に観ているとより楽しめる。映画を観ていなくてもゲーム中の読み物で最低限の補完が可能。 DLC 本編の後日談となるエピソードが2回に分けて配信されている。どちらも単品販売がなされている他セットで買えるシーズンパスも販売されている。いずれも新規マップが追加された規模の大きい拡張となっている。 第一弾「隠れし者」 シナイ半島を舞台にバエクたちのその後が描かれる。教団の教義の1つが確立された経緯や過去作へとつながる小ネタが存在したりと、本編終盤で垣間見える教団の起源に深く切り込んだシナリオとなっている。 第二弾「ファラオの呪い」 こちらも本編の後日談となるエピソードだが、かつてのエジプト首都テーベ・王家の谷・そしてまさかの古代エジプトにおける冥界である葦の原野を舞台にしている。 現世と冥界を行き来して今は亡き歴代のファラオやアヌビス神と戦うといういつもの『ASSASSIN S CREED』からはぶっ飛んだ神話・超常的なシナリオであり、本作のエンドコンテンツとなるボス戦クエストも同時に配信開始されている。 ディスカバリーツアー 無料アップデートで追加されたモード。教育機関などでの利用も視野に入れて製作されているため、このモードのみの単品販売もなされている。 戦闘や収集要素は一切なくプレーヤーが自由に歩き回る形で当時のエジプトの文化習俗政治情勢などについて学習することができる。 ちなみに操作キャラは本編で操作できるバエクとアヤ、レイラを含め25種類用意されている。しかしゲーム本編のモーションとマップを流用している都合上誰でもパルクールアクションが行えるため、神殿やピラミッドをいとも簡単によじ登る幼女やクレオパトラというとてつもないシュールな光景も拝むことが可能。 5つのテーマに分類される合計75種類ものツアーが個別に用意されており、本編のおまけとして見た場合かなりのボリュームとなっている。 これまでアニムスのUIという体裁でデザインされていたVRテイストなUIなどが一新され、シンプルなフリーローミングRPGの様式になった。 クリア済みクエストのリトライとサブ目標によるシンクロ率、DNAシークエンスなど、ステージ制とそれに伴う要素もまた同時に全廃されている。 ライフゲージ、マップ描画時のデジタル感と死亡時の「シンクロ解除」に名残を残すのみ。 評価点 エジプトというロケーションそのもの。 昨今では古代エジプト的な要素を含んだキャラクターなどは様々な創作作品で見受けられるがエジプトそのものが舞台になる作品は限られており、プレーヤーがエジプトを自由に歩けるオープンワールドゲームは本作が世界初のタイトルと言える。 一面に不毛の地が広がるサハラ砂漠からナイルの恵みにより発展した緑豊かなナイルデルタ地域、説明不要の世界遺産であるギザの王墓とロケーションも豊富で飽きさせない。 エジプトの目玉と言えるピラミッドや数々の神殿は外部のみならず中身もしっかりと作りこまれており、探索したいという冒険心をくすぐらせてくれる。ピラミッドもまた現代の石段が剥き出しになったものではなく、当時の(こうだったであろう)化粧石で覆われた美麗な物となっている。当然、パルクールで天辺まで登ることもできる。 現在は失われたアレクサンドリア図書館やファロス灯台と言った歴史に名のみを遺す建築物も再現されているのもポイントで、こうした今は姿形無き名所に訪れることができるのもゲームならではの楽しみと言える。 わずかに残っている当時の資料に加え、フランスの建築家ジャン=ピエール・ウーダン氏の協力の元、これら建造物がデザインされているためリアリティも抜群。 これを象徴するエピソードとして、本作発売から6日後に発表された素粒子を用いたギザの大ピラミッド調査で発見された隠し部屋がゲーム中にも再現されていたという驚嘆すべき事件がある。 ウーダン氏の説を元に将来的に発見されることを期待して実装したとのことだが、わずか数日で事実であったことが証明されたのである。 プトレマイオス朝末期という時代柄、エジプトに勢力を伸ばしてきているギリシャやローマの建造物も散見される。ギリシャ神の神殿、建設中の水道橋など。 人間や建物のみならず動物たちも生き生きとしており、村で立ち止まると猫がすり寄ってきたり牛がのんびりしていたりと古代の息遣いを感じさせる。 一方動物たちは必ずしもバエクに友好的とは限らず、エジプト各地にはコブラやライオン、ワニにカバと言った危険な生物たちもいる。とりわけカバはかなりの強敵で、リアルなカバの恐ろしさ(*4)を再現しているゲーム業界でも珍しい作品だと言える。 ターゲットを始末した際の対話シーン(通称:暗殺空間)もエジプト神話に則り、過去作とは一味違った神秘的な演出が好評。 資料が限られる古代の話ゆえにアサクリのお約束である実在の偉人との交流や歴史上の大事件との絡みはどちらかというと少な目だが、クレオパトラの有名な逸話や誰もが知っているカエサルのあの一言といった歴史体験ゲームとしての押さえておきたい要所はしっかりと押さえている。 マップの広さもこれまでの『ASSASSIN S CREED』以上。 これまでの『ASSASSIN S CREED』は舞台となる都市を絞って特定の都市およびその周辺地域のみをミッションの合間に探索できるようになっていたが、本作は(ナイル川東側と上エジプトが舞台になるDLC編も含めれば)文字通りエジプト全土をほぼ切れ目なしに渡り歩くことができる。 当時の伝統的な暮らしをしているバエクの故郷シワのオアシスから、ギリシャ・ローマの文化的影響が色濃い地中海方面まで自分で歩いたり馬や駱駝に乗って冒険可能。 また、騎乗している際には目的地までのオート移動機能も存在し周囲を自由に眺めながら観光することができる。 『ASSASSIN S CREED』としては初めて他のゲームのような形のサブクエが導入され、各地で受注できるようになった。 一度受注しても完遂しなくてもよく、複数のクエストを平行して進めてもよい。 ほぼ全クエストにフルボイスイベントがあり、過去作に多かった単純に数字を増やすだけの収集要素よりもストーリー性が増している。本シリーズ内での比較に限れば進歩していると言える。 中身自体はいわゆるお使い的な物が多いものの、本筋では語り切れない古代エジプトの文化や習俗と関わりあるイベントが多々あるので、雰囲気づくりの一環としては申し分ない。 またメインクエストに関してはサブ目標などによる内容評価がなくなったことで、攻略の自由度を高く感じやすくなった。ステルスプレイが直接優遇されているわけではない分、近接戦闘や弓矢の各スキルを生かした大立ち回りをしても問題ないようになっている。 主人公・バエクが魅力的 30代後半の所帯持ちの男性というゲーム業界としては異色の主人公だが、その分精神的に成熟しており自身の過去から子供思いなシーンが多く、歴代主人公でも屈指の人格者である。 信心深く知性に富む一方で卑劣な悪党には激昂を見せる、理知的な側面と直情的な側面をバランス良く併せ持った人間的な人物であり、共感しやすい。 また、サブクエストによっては冗談めかした対応を取ったり奔放な依頼人に困らされたりと少々コミカルな場面も存在し、好感の持てる描写に事欠かない人物となっている。 「オリジンズ(起源)」というタイトルの通りこれまでの教団のしきたりやシリーズのお約束についてもそれとなく連想させる要素が多く、シリーズファンなら楽しめるようになっている。 特に「アサシン教団のマーク」が初めて画面に映るシーンは演出も相まって本作の印象的なシーンに挙げるファンが多い。 そもそもアサシンとエジプトに何らかの関係があることは初代の時点で示唆されており、『II』でも本作に登場する人物について言及があったため、長らくエジプト編を望むファンは一定数存在していた。本作はこうしたファンの期待にようやく応えて長年の伏線を回収できたと言える。 一方それ故に、(過去編に限ればだが)シリーズ他作との接続は少なめであり、シリーズの他作品を遊んでいなかった人であっても話が分かりやすく手に取りやすい。 セーブファイルが複数作成可能に 『UNITY』『SYNDICATE』ではセーブファイルを1つしか作成できなかったため、最初からやり直したければセーブデータを消すか別のアカウントを使用するしか無かったが、本作でようやく改善された。 また、装備やステータスなどを引き継いでストーリーを最初からプレイできるニューゲーム+もアップデートで追加されたので、気軽に過去のストーリークエストを再プレイできるようになった。 賛否両論点 カウンターの再廃止 前作で復活したカウンター攻撃だが、本作でまたしても廃止され、盾の受け流しに面影を残すのみとなった。 これに関しては「正面から突っ込んでもリカバリーが効くため便利すぎた」「殺し方を考える余地が出来ていい」という肯定的な意見もあれば「囲まれた時や強敵相手と戦う時に厳しい」「カウンターで華麗にいなす方がアサシンらしい」と賛否どちらの意見も存在する。 カウンターが弱体化されたことで相対的に1人ずつ仕留める暗殺の重要度が上がったので、ミッションに直接要求しない範囲内でステルスキルを優位にすることに成功したとは言える。 ファンタジー要素 これまでのシリーズでは明確なSF・オカルト要素は第一文明関連のみで、それらも神話や聖書に出てくる秘宝が実は第一文明の科学の遺産であった、という程度の内容であった。 対して、本作ではアニムスのバグや夢という形とはいえエジプト神話の神や怪物と対峙することになる他、DLC2ではファラオの亡霊や冥界まで登場する。 その内容自体は実に魅力的なものだが、シリーズの世界観の変容について賛否が分かれるところである。 吹き替え 本作ではこれまでのシリーズ同様に日本語吹き替えに対応しているのだが、主人公であるバエクの声には賛否が分かれている。 バエクの声を担当するのは福山潤氏なのだが、海外版バエクの声とは声質が正反対(*5)のために拒否感を示すユーザーが少なくなかった。 本作の日本語吹き替え版トレーラーが公開された際には、炎上というほどではないが少々荒れたのも事実である。 問題点 メインストーリーの終盤の展開について + ネタバレ注意 ストーリー最終盤、突然操作キャラがアヤに変更されるミッションが2~3回ほど存在する。それだけでなく、最後の重要人物の暗殺もアヤ、エンディング前の最後のムービーもアヤ…とバエクを差し置いてアヤが美味しいとこを持っていく形となっている。 こうなった原因は、過去作で存在が示唆されていたのはアヤの方だったのでなんとかリンクさせたかった、本作後にアヤが主人公のコミックが販売されるのでその宣伝目的、初期案ではバエクが途中退場して主人公がアヤに切り替わるという話でその名残など色々あるとは思われるが、ひとまず納得がいっていないプレーヤーが多いのは事実と言える。 付け加えるとクレオパトラに対する心象がバエクは「途中から怪しむようになったが目的の遂行のためやむを得ず協力関係を続けていた」という物に対し、アヤは「掌を返されるまではクレオパトラに心底心酔していた」というあまり知性的には見えない態度なのもプレーヤーからあまりよい印象を持たれていない一因となっている。 現代編について 現代編は実質的に新たな主人公・レイラの顔見せ程度で終わり、詳しいことは次回作以降に持ち越し…という形で終わりやはり話はあまり進まない。 一応、ある場所にて今後の重要な伏線らしきものは張られているが、どのみち本作で直接どうにかできることではないので本作単品での評価を左右するほどの物ではない。 上述の通り過去編は他の作品との直接のつながりがないためシリーズ未経験者であっても入りやすいのだが、現代編は下記するメディアミックス作品の流れを汲むばかりかこれまでのあらすじをまとめたムービーなどがないため(シリーズ初見の人にとって)分かりにくい。 一応、アニムスから出れば大量の文字的資料が観覧できるが…何分すぐに理解するには一筋縄ではいかないと思われる。 本作というよりメディアミックス上の問題だが、『IV』から前作までゲームとコミックをまたいで続いていたフェニックス・プロジェクト編が完全にコミック限定に移行したため、本作は前作からの流れを無視した唐突な新章突入になってしまっている。 EDで意味深な台詞を吐いていたジュノー(*6)は本作には影も形もなく、そのまま本作から半年後に発売されたコミックにおいて倒されてしまった。 調整不足なレベル制 2、3レベル程度離れるだけでまるで太刀打ちできない程敵が強くなってしまう。 特にレベルが開いていたり、アサシンブレードの強化が足りていないと、過去作では暗殺で処理できた敵がそれを耐えてこちらに強烈な反撃をしてくるため、「『ASSASSIN S CREED』なのに暗殺できない」という事態に陥ることがある。 装備品側のレベル制限も強い武器だけ盗んできて序盤~中盤を簡単に進めるというプレイができないため遊びの幅が狭まっており、どちらかというと不評。 経験値入手手段は色々用意されているのだが、野生生物や雑魚敵を倒すだけではごく微量しか貰えない都合上、各種クエストの攻略が一番効率がいい。スタッフもそうした想定の元作ったのかサブクエをクリアしていくとほどよい難易度になるように調整されている。 これ自体は丁寧にレベルデザインがされているとも言えるのだが、故に本来やらなくても進めるはずのクエストを「やらされてる感」も出てきてしまっており、サブクエにハマれなかった人からはなお評判は良くない。 そもそも、プレーヤーがどこへでも好きな場所へ行けるオープンワールドと一本道のRPGのようなギチギチのレベル制自体が嚙み合っていないという意見が多い。 この問題は次回作『ODYSSEY』にも尾を引いており、結局『VALHALLA』ではレベル制そのものが事実上撤廃されたうえ一撃暗殺のオプションも選択できるようになったなど、あまり相性はよろしくない物だったと言わざるを得ない。 また、本作においてもDLCの想定レベル45へとすぐにスキップする機能がアップデートで追加されている。 全てのアビリティを取りレベルをカンスト後も経験値を一定獲得ごとに熟練度を獲得でき、攻撃力をカテゴリー別に延々と強化することができるが、HPと防御力、アサシンブレードを強化する手段はそこで打ち止めになる。 本シリーズではお約束だがやはりバグが発生することがあり、バグとまでは行かないが物理演算がおかしくなったりNPCが妙な挙動を見せたりする場面も多々ある。 アップデートである程度致命的な物は減った。とはいえ最新版でもアプリケーションエラーが起こる時もあるが…。 データベースが無い これまで全てのシリーズにあった登場人物やロケーションのデータベースが無い。 ディスカバリーツアーで代用できるが、それだけのためにゲームを起動し直さなければならず、学習用の真面目な内容のために従来作のデータベースのような筆者の皮肉や注釈を楽しむことはできない。 総評 古代エジプトというロケーションそのものが素晴らしく、古代史やエジプト文明に少しでも興味がある人ならば間違いなくプレイすべきと言える一作。 現在では発売から数年が経過したものの、未だに古代エジプトを舞台にしたオープンワールドゲームというのは本作のみである。 この一点だけでも本作は長いゲーム業界史においてオンリーワンの作品であることは間違いない。 一方で過去作から継続して遊んでいるファンには目についてしまう変化点、「結局いつもと同じ」な部分もある。 システムの刷新は将来的な課題も残したが、一本のアクションRPGとしては充分平均以上の出来と言える。 総じて、シリーズ再出発点としては悪くない出だしを切れたと言えるだろう。 余談 ピラミッドは大昔は化粧石に覆われていて白く輝いていた…という話は結構有名で知っている人もいるかもしれないが、本作におけるピラミッドはパッケージにでかでかと描かれている通りちゃんとこの「白く輝くピラミッド」なっている。 が、実は本来ならばバエクの時代にはすでにピラミッドの表面が剥がされて現代と同じ姿になっているはずだったりする。これはスタッフ曰くエジプト編をやる上で最大の目玉にしたいということで、あえてリアリティを重視せずにゲーム的な見栄えを優先して創建当時の方の姿を再現をしたとのこと。 発売前の初期のインタビューなどでは主人公の名前は「バヤク」と表記されていたが、発売が近づくと「バエク」とも表記されることも増え、発売後は「バエク」で統一されている。 何故表記ゆれが起こっていたかと言うと、古代エジプトにおいて「鷹」に相当するヒエログリフがバヤクないしバエクなのだが、古代の言語なので正確な発音方法が分からないという事情があったため、このような事態が起きていたとのこと。 ちなみに、初代主人公のアルタイルや2代目主人公のエツィオの名前は同じタカ科である「鷲」に由来していたので、シリーズ再始動にあたり初期作をリスペクトしたネーミングと言える。 本作の前日談小説の日本語版が竹書房文庫より『アサシン クリード オリジンズ 砂上の誓い』の題で上下巻で発売されている。 物語はバエクが15歳の頃から始まり、最後のメジャイとなるまでが描かれている。 結婚前のバエクとアヤ、ケンサをはじめ本編で説明なしに登場したバエクの知人たちとの過去、バエクの両親の登場、バエク最初の殺し、結社の目的の一端が語られるなど、見どころ満載の一作。 なお、ゲーム本編との整合性はあまり取られていないため、小説を読んだ後にゲームに入るとテーベ訪問時に少なからず違和感を感じるかもしれない。 現代編には初期作及び『Watch Dogs(*7)』の出来事を取り上げたイースターエッグが存在する。